セルフホワイトニングで白くならなかった人へ。原因と対策を解説
- 2025年12月20日
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葛飾区金町の歯医者・矯正歯科『かなまち志田歯科』です。
「セルフホワイトニングを試してみたけれど、あまり効果を感じられなかった」「期待していたほど歯が白くならなくてがっかりした」といった経験はありませんか? 歯の表面の着色汚れを落とす効果は期待できるセルフホワイトニングですが、歯そのものの色を漂白する作用はないため、ご自身の目指す「白い歯」には届かなかったと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、セルフホワイトニングで効果を実感できなかった方が「なぜ白くならなかったのか」という疑問にお答えし、その根本的な原因を詳しく解説します。そして、本当に理想とする白い歯を手に入れるための具体的な対策として、歯科医院で受けられる医療ホワイトニングの種類や、それぞれの特徴についてもご紹介していきます。この記事を読み終える頃には、ご自身に最適な白い歯への道筋が見えてくるはずです。
セルフホワイトニングで「歯が白くならない」と感じる5つの原因
セルフホワイトニングを試したものの、期待していたような白さを実感できず「本当に白くなるの?」と感じている方は少なくありません。実は、この感覚は多くの方が経験している共通のものです。歯を白くしたいという思いで始めたセルフホワイトニングで効果を感じられないのは、いくつかの明確な理由があります。
このセクションでは、セルフホワイトニングではなぜ理想の白さにたどり着けないのか、その根本的な原因を5つに分けて詳しく解説していきます。セルフホワイトニングの仕組みと限界を理解することで、ご自身の歯の状態に合わせた最適なアプローチを見つける手がかりとなるでしょう。
原因1:歯を「漂白」する成分が使えない
セルフホワイトニングで歯が白くならない最大の原因は、法律によって使用できる薬剤が厳しく制限されている点にあります。歯科医院で行う医療ホワイトニングでは、「過酸化水素」や「過酸化尿素」といった歯の内部の色素を化学的に分解し、歯そのものを内側から漂白する成分が使用されます。
これらの漂白成分は、劇薬指定されており、歯科医師や歯科衛生士といった国家資格を持つ医療従事者でなければ取り扱うことができません。一方で、セルフホワイトニングサロンなどで使用される薬剤は、主に「酸化チタン」などが配合されており、これらは歯を漂白する作用を持っていません。酸化チタンは、光触媒反応によって歯の表面の汚れを浮かせやすくする効果はありますが、歯そのものの色を化学的に変える「漂白」はできないのです。
そのため、「歯を白くする」という言葉の定義が、セルフと医療では根本的に異なります。セルフホワイトニングが目指す「白さ」と、医療ホワイトニングが実現する「白さ」には、使用できる薬剤の性質上、超えられない壁があることを理解しておくことが重要です。
原因2:落とせるのは表面の着色汚れだけ
セルフホワイトニングのメカニズムは、歯の表面に付着した着色汚れ(ステイン)を除去することに特化しています。コーヒーやお茶、赤ワイン、カレー、そしてタバコのヤニなど、日常的な飲食や生活習慣によって歯の表面に蓄積されるこれらの汚れを、薬剤とLEDライトの作用で浮かせて剥がしやすくするのがセルフホワイトニングの主な役割です。
これは、例えるなら歯のクリーニングに近い効果であり、歯が本来持っている色以上に白くするものではありません。つまり、セルフホワイトニングによって得られる白さは、あくまで「ご自身の歯が本来持っている自然な色に戻す」効果に留まります。
歯の表面の汚れが落ちることで、一時的に歯が明るくなったように感じるかもしれませんが、これは「漂白」によって歯そのものの色が変化したわけではないのです。「真っ白な歯」という理想を抱いている方にとっては、セルフホワイトニングではその期待に応えられない可能性があることを理解しておく必要があるでしょう。
原因3:元々の歯の色が黄ばんでいる
歯の色は、表面に透明なエナメル質があり、その内側にある象牙質の色が透けて見えることで決まります。この象牙質は、もともとクリーム色や黄色味を帯びているのが一般的で、その色の濃さには個人差があります。
セルフホワイトニングで歯の表面の着色汚れをきれいに落とすことはできても、エナメル質の内側にある象牙質の色自体を変化させることはできません。そのため、元々象牙質の色が濃い、つまり天然の歯が黄色っぽい方は、セルフホワイトニングをしても劇的な白さの変化を感じにくい傾向にあります。
白い歯に見えるかどうかは、この象牙質の色が大きく影響するため、表面的な汚れを除去するだけでは限界があるのです。ご自身の歯がどの程度黄色味を帯びているかによって、セルフホワイトニングで得られる満足度も変わってくることを知っておきましょう。
原因4:人工歯や詰め物は白くならない
ホワイトニングの対象は、あくまで天然の歯に限られます。虫歯治療で使われるレジン(歯科用プラスチックの詰め物)や、差し歯、セラミッククラウン、ラミネートベニアなどの人工歯は、ホワイトニング剤に反応して白くなることはありません。
これは、セルフホワイトニングに限らず、歯科医院で行う医療ホワイトニングでも同様です。もし前歯に人工の修復物がある場合、その周囲の天然歯だけが白くなり、人工歯との色の差が逆に目立ってしまう可能性があります。これは見た目のバランスを崩してしまう原因にもなりかねません。ホワイトニングを検討する際は、ご自身の歯に人工の修復物があるかどうかを確認し、事前に歯科医師に相談することが大切です。
原因5:加齢や薬の影響による歯の変色
歯の変色には、表面的な着色汚れだけでなく、歯の内部に原因があるケースも存在します。特に加齢は、歯の色に大きな影響を与えます。年齢を重ねるにつれて、歯の表面のエナメル質が少しずつ薄くなり、その下にある象牙質が厚みを増し、色が濃くなる傾向があるため、全体的に歯が黄色っぽく見えるようになります。
また、幼少期に特定の抗生物質(テトラサイクリン系薬剤)を服用したことによる「テトラサイクリン歯」と呼ばれる変色も存在します。これは歯の内部に薬剤の成分が取り込まれることで生じるもので、グレーや茶色、縞模様のような特有の色合いを呈することがあります。
これらの加齢による変化や薬の副作用による内部的な変色は、セルフホワイトニングでは効果を期待できません。場合によっては、医療ホワイトニングでも完全に理想の色まで白くすることが難しいケースもあります。このような変色が見られる場合は、専門的な診断と、ホワイトニング以外の治療法(例えばラミネートベニアなど)も視野に入れた検討が必要になるでしょう。
【目的別】セルフホワイトニングと医療ホワイトニングの根本的な違い
これまでセルフホワイトニングで歯が白くならないと感じる原因を詳しく見てきましたが、大切なのは「どのような白さを求めているのか」というご自身の目的に合わせて、適切な方法を選ぶことです。歯の表面の着色汚れを落としたいのか、それとも歯そのものを漂白して本来の色以上に白くしたいのか、この違いがセルフホワイトニングと医療ホワイトニングのどちらを選ぶべきかの分かれ道となります。
このセクションでは、それぞれのホワイトニング方法が持つ役割と効果の範囲を明確に比較し、あなたの理想の白さを実現するための判断基準を分かりやすく解説していきます。
セルフホワイトニング:歯の表面の汚れを落とし、本来の色に戻す
セルフホワイトニングの主な目的は、歯の表面に付着した着色汚れ、いわゆる「ステイン」を除去することにあります。コーヒーや紅茶、ワイン、カレーなど日常的に摂取する飲食物や、喫煙によるヤニによって歯の表面に蓄積された汚れを、専用の薬剤とLEDライトの作用で浮かせて落とします。
このプロセスは、歯を「漂白」するのではなく、あくまで「クリーニング」に近い作用です。そのため、歯が持つ本来の自然な色に戻す効果は期待できますが、それ以上に歯を真っ白にすることはできません。定期的に歯の輝きを保ちたい方や、手軽に口元の印象をケアしたい方には適していますが、「歯そのものの色を大きく変えたい」という場合には限界があることを理解しておくことが重要です。
医療ホワイトニング:歯の内側から漂白し、本来の色以上に白くする
医療ホワイトニングは、国家資格を持つ歯科医師や歯科衛生士が、専門的な知識と技術に基づいて行う「歯の漂白治療」です。歯科医院でしか扱えない高濃度の「過酸化水素」や「過酸化尿素」といった薬剤を使用し、歯の内部に浸透させて色素を分解することで、歯そのものの色を内側から明るくしていきます。
この薬剤による作用は、歯の表面の汚れを落とすだけでなく、歯本来の色以上に白くすることが可能です。セルフホワイトニングでは満足のいく効果が得られなかった方や、結婚式などの特別なイベントに向けて、芸能人のような透明感のある明るい白さを目指したい方に最適な選択肢と言えるでしょう。安全性も確保されており、歯科専門家の管理のもとで確実に効果を実感したい方におすすめの方法です。
【比較】効果・費用・安全性で見るセルフと医療の違い
セルフホワイトニングと医療ホワイトニングは、それぞれ異なる目的とアプローチを持つため、効果、費用、安全性において大きな違いがあります。ご自身の希望やライフスタイルに合わせて、どちらがより適しているかを見極める参考にしてください。
効果:セルフホワイトニングは、歯の表面の着色汚れを除去し、歯本来の色に戻す効果に留まります。歯そのものを漂白する作用はありません。一方、医療ホワイトニングは、歯の内部の色素を分解し、歯本来の色以上に白く「漂白」することが可能です。
費用:セルフホワイトニングは、1回あたり数千円程度と比較的安価に試すことができます。しかし、効果を持続させるためには定期的な利用が必要です。医療ホワイトニングは、オフィスホワイトニングで1回あたり数万円、ホームホワイトニングで数万円、デュアルホワイトニングではさらに高額になる傾向があります。初期費用は高めですが、その分高い効果と持続性が期待できます。
安全性:セルフホワイトニングは、お客様ご自身の判断と責任で行うため、トラブルが起きた際の自己責任が伴います。使用する薬剤は安全性が考慮されていますが、適切な使用法を守ることが重要です。医療ホワイトニングは、歯科医師や歯科衛生士といった専門家の管理のもとで施術が行われます。薬剤の濃度や照射時間を適切に調整するため、知覚過敏などのリスクを最小限に抑え、安全に効果的なホワイトニングを受けられます。
セルフホワイトニングの効果が出なかった場合の対策|医療ホワイトニングの種類
セルフホワイトニングを試したものの、思うような効果が得られなかったと感じている方は少なくありません。しかし、理想の白い歯を手に入れる方法はまだあります。ここでは、歯科医院で行う医療ホワイトニングについて、その種類とそれぞれの特徴、メリット・デメリットを詳しくご紹介します。ライフスタイルや求める白さのレベルに合わせて、あなたに最適な方法を見つけるための具体的なステップとしてお役立てください。主に、オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、そしてこれらを組み合わせたデュアルホワイトニングの3種類があります。
オフィスホワイトニング|歯科医院で即効性を求める方向け
オフィスホワイトニングは、歯科医院で歯科医師や歯科衛生士によって行われる施術です。高濃度の過酸化水素などを含む薬剤を歯に塗布し、特殊な光(LEDやハロゲンライトなど)を照射することで、歯の内部の色素を分解し、歯を白くします。この方法の最大のメリットは、一度の施術で効果を実感しやすい「即効性」にあります。忙しくて何度も通院する時間が取れない方や、結婚式などの大切なイベントを控えていて、短期間で歯を白くしたい方に特におすすめです。
施術は、まずカウンセリングと口腔内の検査から始まり、必要に応じてクリーニングを行います。その後、歯茎を保護してから薬剤を塗布し、光を照射します。これを数回繰り返すことで、効率的に歯を白くしていきます。ただし、費用が比較的高価であることや、色の後戻りがホームホワイトニングに比べてやや早い傾向にある点がデメリットとして挙げられます。しかし、専門家の管理のもとで安全に施術が受けられるため、安心して歯を白くしたい方には最適な選択肢と言えるでしょう。
ホームホワイトニング|自宅でじっくり白くしたい方向け
ホームホワイトニングは、歯科医院で作成した専用のマウストレーと、自宅で使用する低濃度のホワイトニング薬剤を使って、ご自身で歯を白くしていく方法です。まず、歯科医院で歯型を採り、オーダーメイドのマウストレーを製作します。このマウストレーに薬剤を注入し、毎日数時間(製品によって異なる)装着することで、徐々に歯を白くしていきます。
この方法のメリットは、時間をかけてじっくり歯を白くしていくため、色の後戻りが少なく、透明感のある自然な白さが長持ちしやすい点です。また、自分のペースで好きな時間に自宅でケアができるため、通院の負担を減らしたい方や、自然な白さを追求したい方に向いています。効果を実感するまでに通常2週間以上の期間が必要となるため、即効性はありませんが、費用はオフィスホワイトニングよりも抑えられる傾向にあります。
デュアルホワイトニング|短期間で高い効果を求める方向け
デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせた最も効果的なホワイトニング方法です。まず歯科医院でオフィスホワイトニングを行い、歯を短期間で一気に白くします。その後、自宅でホームホワイトニングを継続することで、白さの維持とさらなる効果の向上を目指します。この方法の最大のメリットは、オフィスホワイトニングの即効性と、ホームホワイトニングの持続性・透明感のある仕上がりの両方の利点を最大限に享受できる点です。
短期間で理想的な白さに到達し、その効果を長く維持したい方に最適な選択肢と言えるでしょう。結婚式や写真撮影など、明確な目標があり、できるだけ早く高いレベルの白さを目指したい方に特におすすめです。一方で、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの両方を行うため、費用は他の方法と比べて最も高額になります。しかし、その分、得られる効果の満足度も高いのが特徴です。
自分に合った方法は?ライフスタイル別の選び方
医療ホワイトニングの3種類の中から自分に最適な方法を選ぶためには、ご自身のライフスタイルや求める効果、かけられる費用などを考慮することが重要です。
例えば、仕事が忙しく、短期間で結果を出したい営業職の方や、結婚式などのイベントを控えている方には、即効性のあるオフィスホワイトニングがおすすめです。一度の施術で目に見える効果が得られるため、短期間で自信のある笑顔を手に入れられるでしょう。一方、費用を抑えつつ、自宅でじっくりと自然な白さを目指したい方には、ホームホワイトニングが適しています。自分のペースでケアを進められるため、無理なく続けやすいのが特徴です。
そして、できるだけ早く、かつ最も高いレベルの白さを目指したい方、白さの効果を長く維持したいと考える方には、デュアルホワイトニングが最適です。費用は高くなりますが、オフィスとホームの相乗効果で、理想の白さに近づけるだけでなく、その白さを長持ちさせることが期待できます。ご自身の優先順位を明確にし、どの方法が最も適しているかを検討してみてください。
医療ホワイトニングを受ける前に知っておきたい注意点
セルフホワイトニングでは満足のいく効果が得られなかったものの、医療ホワイトニングへの一歩が踏み出せない方もいらっしゃるかもしれません。医療ホワイトニングは専門的な施術であるからこそ、事前に知っておくべき注意点やリスクも存在します。安全に、そして納得のいく結果を得るためには、こうした情報をしっかりと把握しておくことが重要です。
このセクションでは、医療ホワイトニングを受ける前に知っておくべきこととして、まず「ホワイトニングができないケース」や「効果が出にくいケース」についてご説明します。さらに、施術中に起こりうる一時的な痛みや違和感、そしてそれらの対処法についても詳しく解説します。
加えて、施術後の生活で特に気をつけたい「食事制限」についても触れていきます。これらの情報を知ることで、医療ホワイトニングへの漠然とした不安が解消され、理想の白い歯に向けて安心して進むための一助となれば幸いです。
ホワイトニングができない・効果が出にくいケース
医療ホワイトニングは、歯を白くするための非常に有効な手段ですが、すべての方が受けられるわけではありません。安全上の観点や効果の期待値から、施術ができないケースや、効果が出にくいケースがあります。
まず、妊娠中や授乳中の方、18歳未満の方(成長途中の歯に影響を与える可能性があるため)、無カタラーゼ症の方、特定の光線過敏症を持つ方は、法律や安全性の観点からホワイトニングを受けることができません。また、口腔内に虫歯や重度の歯周病がある場合は、ホワイトニングの薬剤がしみたり、症状を悪化させたりするリスクがあるため、必ず先にこれらの治療を完了させる必要があります。
さらに、以前のセクションでもお伝えしたように、幼少期に特定の抗生物質(テトラサイクリン系)を服用したことによる「テトラサイクリン歯」と呼ばれる特殊な変色歯や、神経がない歯、そしてレジンやセラミックなどの「人工歯」は、ホワイトニングの薬剤に反応せず、効果が出にくいか、全く効果がないことがほとんどです。このような場合、理想の白さを目指すには、ラミネートベニアやセラミッククラウンといった別の治療法が選択肢となることもありますので、歯科医師との十分な相談が不可欠です。
施術後に起こりうる痛みや違和感とその対処法
医療ホワイトニングの施術中に、一時的に歯が「しみる」ような感覚を覚えることがあります。これは「知覚過敏」と呼ばれ、ホワイトニング剤が歯の象牙細管(ぞうげさいかん)を通して歯の神経に刺激を与えることで生じる現象です。多くの場合、これは一時的なものであり、通常は施術後24時間から48時間程度で自然に治まりますのでご安心ください。
もし、痛みが強く我慢できない場合は、歯科医師に相談することで知覚過敏抑制剤を塗布してもらったり、鎮痛剤を処方してもらったりすることができます。また、知覚過敏用の歯磨き粉を日常的に使用することで、症状を和らげる効果も期待できます。医療ホワイトニングは専門家である歯科医師や歯科衛生士の管理のもとで行われるため、何か異常を感じた際にはすぐに相談できる体制が整っています。安心して施術を受けるためにも、気になる症状があれば遠慮なく伝えましょう。
施術後の食事制限と注意すべき飲食物
ホワイトニング直後の歯は、通常歯の表面を覆っている保護膜(ペリクル)が一時的に剥がれているため、非常に着色しやすいデリケートな状態にあります。この期間に色の濃い飲食物を摂取すると、再着色しやすくなってしまい、せっかく白くなった歯の色が戻ってしまう可能性があります。白さを長持ちさせるためには、特に施術後24時間から48時間は食事に注意を払うことが重要です。
具体的に避けるべき飲食物としては、コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレー、チョコレート、醤油、ケチャップ、ぶどう、ベリー類などが挙げられます。これらは着色成分を多く含んでいるため、ホワイトニング後の歯に影響を与えやすいです。逆に、摂取しても問題ない飲食物としては、水、牛乳、白米、パン、鶏肉、白身魚、ヨーグルトなどがあります。これらの食品を選んでいただくことで、白さの維持に役立ちます。
もし、どうしても色の濃いものを口にする場合は、ストローを使って飲んだり、食後にすぐに歯磨きをしたり、口をゆすいだりすることで、着色のリスクを軽減できます。この食事制限はあくまで一時的なものですが、白さを長期間維持するためには非常に大切な期間となりますので、ぜひ実践してみてください。
医療ホワイトニングに関するよくある質問
医療ホワイトニングをご検討の際、多くの患者様から様々なご質問をいただきます。ここでは、施術を具体的に考える上で特に気になる「効果の度合い」や「持続期間」、「日々のメンテナンス方法」、そして「既存の歯の問題との関連性」といった実践的な疑問について、Q&A形式で詳しくご説明します。これらの情報を参考に、医療ホワイトニングに対する不安を解消し、歯科医院への相談に一歩踏み出すきっかけにしてください。
Q. どのくらい白くなりますか?
ホワイトニングで得られる白さには個人差があります。歯の元々の色や、エナメル質・象牙質の質によって効果の出方は異なるため、「誰もが真っ白な歯になる」と断言することはできません。歯科医院では、シェードガイドと呼ばれる歯の色見本を使用し、施術前に現在の歯の色を確認し、目標とする白さについて歯科医師と相談した上でシミュレーションを行います。
このカウンセリングを通じて、患者様一人ひとりの歯の状態に合わせた現実的な目標を設定し、効果の予測をお伝えすることが可能です。過度な期待ではなく、ご自身の歯で到達可能な「最高の白さ」を目指すことが大切になります。
Q. ホワイトニング効果はどのくらい持続しますか?
ホワイトニングの効果は残念ながら永久に続くものではありません。効果の持続期間は、施術の種類や生活習慣によって異なります。一般的に、歯科医院で行うオフィスホワイトニングの場合で約半年から1年、ご自宅で行うホームホワイトニングの場合で約1年から2年程度が効果の目安とされています。
しかし、これはあくまで目安であり、日々の食生活(コーヒー、紅茶、赤ワインなどの摂取頻度)や歯磨きなどのセルフケアの状況によって、色の後戻り(再着色)の速度は大きく変わります。効果をできるだけ長く維持するためには、適切なケアと定期的なメンテナンスが非常に重要です。
Q. 白さを長持ちさせる方法はありますか?
ホワイトニングによって得られた白さをできるだけ長く維持するためには、いくつかのポイントがあります。まず、色の濃い飲食物を摂取した後は、できるだけ早く水で口をゆすいだり、歯を磨いたりする習慣をつけましょう。特に、ホワイトニング直後の歯は着色しやすいため、注意が必要です。
また、ホワイトニング成分や着色除去効果のある歯磨き粉を日常的に使用することも有効です。さらに、数ヶ月から半年に一度を目安に、歯科医院でのプロフェッショナルクリーニングを受けることで、表面の着色汚れを効率的に除去し、白さを維持しやすくなります。必要に応じて、歯科医師と相談の上、タッチアップ(追加のホワイトニング)を行うことも、白さをキープするための効果的な方法です。
Q. 虫歯や歯周病があってもできますか?
虫歯や歯周病がある場合、原則としてホワイトニングを行う前に、これらの治療を完了させる必要があります。虫歯があると、ホワイトニング薬剤が歯の内部に浸透し、しみたり痛みを引き起こしたりする原因となるだけでなく、虫歯を悪化させるリスクも考えられます。また、歯周病がある状態でホワイトニングを行うと、歯茎に炎症が生じやすくなるなど、トラブルにつながる可能性もあります。
ホワイトニングは、健康な歯と歯茎の状態で行うのが最も安全で効果的です。そのため、まずは歯科医院で口腔内全体の詳細なチェックを受け、虫歯や歯周病の治療を優先して行いましょう。お口の状態が整ってから改めてホワイトニングについて相談することで、安全かつ安心して理想の白い歯を目指すことができます。
まとめ:理想の白さを手に入れるには、まず歯科医院への相談から
セルフホワイトニングを試したものの、思うような白さが得られなかったと感じている方は多いのではないでしょうか。セルフホワイトニングは手軽に始められる一方で、歯の表面の着色汚れを落とし、本来の歯の色に戻すことが目的です。歯そのものの色を内側から「漂白」する効果はないため、「芸能人のような真っ白な歯」といった劇的な変化は期待できません。
もし、ご自身の歯を「本来の色以上に白くしたい」という明確な目標があるなら、その唯一の選択肢は歯科医師や歯科衛生士が施術する医療ホワイトニングです。医療ホワイトニングには、オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、デュアルホワイトニングといった種類があり、それぞれ効果の即効性、持続性、費用、通院頻度などが異なります。ご自身のライフスタイルや、どれくらいの白さを目指したいかによって最適な方法は変わってきますので、まずは専門家である歯科医師に相談することが、理想の白い歯への最も確実で安全な近道と言えるでしょう。歯科医院でのカウンセリングを通じて、ご自身の歯の状態に合わせた最適なプランを見つけてください。
少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
監修者
志田 祐次郎 | Shida Yujiro
日本大学松戸歯学部卒業後、国保旭中央病院、医療法人恵潤会つるみ歯科・小絹つるみ歯科に勤務し、医療法人Belldent志田歯科の理事を務める。 学校法人広沢学園つくば歯科衛生士専門学校の講師を経て、絹の台歯科クリニック、いちファミリー歯科クリニックで勤務を重ね、2020年に「かなまち志田歯科」開院。
【所属】
【略歴】
- 日本大学松戸歯学部 卒業
- 国保旭中央病院 前期・後期研修
- 医療法人恵潤会つるみ歯科・小絹つるみ歯科 勤務
- 医療法人Belledent志田歯科 理事
- 学校法人広沢学園つくば歯科衛生士専門学校 講師
- 絹の台歯科クリニック 常勤勤務
- いちファミリー歯科クリニック 非常勤
金町駅/京成金町駅徒歩2分の歯医者・矯正歯科
『かなまち志田歯科』
住所:東京都葛飾区金町6-1-7 LCプレイス1階
TEL:03-5876-3443