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医療コラム

インビザラインとマウスピース矯正の違いとは?後悔しない選び方を解説|金町駅徒歩2分の歯医者・矯正歯科「かなまち志田歯科」平日20時/土曜18時まで診療の総合歯科医

インビザラインとマウスピース矯正の違いとは?後悔しない選び方を解説

インビザラインとマウスピース矯正の違いとは?後悔しない選び方を解説

葛飾区金町の歯医者・矯正歯科『かなまち志田歯科』です。

歯並びを整えたいと考えたとき、「マウスピース矯正」という言葉を耳にすることが増えました。しかし、「インビザライン」という名前もよく聞きますが、これらが同じものなのか、あるいは何が違うのか分からず、ご自身に最適な治療法を見つけられずに迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、マウスピース矯正の代表的なブランドである「インビザライン」と、その他のマウスピース矯正にどのような違いがあるのかを徹底的に比較し、皆さんの疑問を解消していきます。具体的には、それぞれの特徴、メリット・デメリット、治療にかかる費用、対応できる歯並びの症例範囲など、さまざまな角度から詳しく見ていきます。

この記事を読み終える頃には、ご自身の歯並びの状態やライフスタイルに合った治療法を見つけるための具体的なポイントを理解し、後悔のない矯正治療選びができるようになるでしょう。ぜひ最後までお読みいただき、理想の口元へ一歩踏み出すための一助としてください。

はじめに:「マウスピース矯正」と「インビザライン」の関係性

歯並びを整えたいときに、「マウスピース矯正」や「インビザライン」という言葉を耳にする機会は多いでしょう。しかし、これら二つの言葉の違いについて、多くの方が混同し、「結局どちらを選べば良いのかわからない」と感じているのではないでしょうか。

実は、「マウスピース矯正」とは、透明なマウスピース型の装置を使って歯並びを整える治療法「全般」を指す言葉です。例えるなら、「スマートフォン」という製品カテゴリーのようなものです。このカテゴリーの中には、さまざまなメーカーやブランドの製品が存在します。

一方、「インビザライン」は、その「マウスピース矯正」という治療法の中でも、アメリカのアライン・テクノロジー社が開発した、特定の「製品ブランド名」にあたります。これは、「スマートフォン」というカテゴリーの中の「iPhone」のような関係性です。他にもマウスピース矯正のブランドは複数存在しますが、インビザラインは特に広く知られ、多くの治療実績を持つ代表的なブランドの一つとして位置づけられています。

マウスピース矯正は歯を動かす「装置の総称」

マウスピース矯正は、透明で目立たないマウスピース型の装置を定期的に交換しながら、少しずつ歯を動かしていく矯正治療の総称です。この装置は「アライナー」とも呼ばれ、患者様一人ひとりの歯型に合わせてオーダーメイドで作成されます。

治療の基本的な流れは、数週間ごとに新しいマウスピースに交換することで、段階的に歯に弱い力を加え、計画通りに歯を目的の位置へと移動させていくというものです。目立ちにくい透明な素材でできているため、日常生活で周囲に気づかれにくいという点が大きな特徴です。

また、食事や歯磨きの際には患者様ご自身で取り外せるため、矯正治療中も普段と変わらずに食事が楽しめ、口腔内を清潔に保ちやすいというメリットがあります。金属製の装置を使用しないため、金属アレルギーの方でも安心して治療を受けられるという点も、マウスピース矯正に共通する利点と言えるでしょう。

インビザラインは世界的に実績のある「マウスピース矯正のブランド名」

インビザラインは、マウスピース矯正の治療法において、最も有名で世界的に広く普及しているブランドの一つです。アメリカのアライン・テクノロジー社によって開発され、その歴史は25年以上にも及びます。これまでに世界100カ国以上で1,700万人以上(2023年時点)もの患者様がインビザラインによる治療を受けており、その豊富な臨床実績は他の追随を許しません。

インビザラインの特徴は、長年の膨大な臨床データに基づいた精密な治療計画と、独自のテクノロジーにあります。専用の3Dシミュレーションソフトウェア「クリンチェック」を用いて、治療開始から完了までの歯の動きを詳細に予測し、患者様と歯科医師が治療ゴールを共有できる点が挙げられます。また、独自に開発された多層構造の「スマートトラック素材」のマウスピースは、持続的かつ優しい力で歯を効率的に動かすことを可能にし、快適な矯正治療を提供します。

このように、インビザラインは単なるマウスピース矯正の一つというだけでなく、先進的な技術と圧倒的な治療実績によって、他のマウスピース矯正ブランドとは一線を画す、信頼性の高いシステムとして確立されています。

【一覧比較】インビザラインとその他のマウスピース矯正の7つの違い

ここまでで、「マウスピース矯正」という治療法の総称の中に、「インビザライン」という特定のブランドがあることをご理解いただけたかと思います。ここからは、インビザラインとそれ以外のマウスピース矯正(以降、「その他のマウスピース矯正」と表記します)が具体的にどのような点で異なるのかを詳しく比較していきます。

これから「対応できる症例の範囲」「治療計画の精度とシミュレーション技術」「歯型の取り方と回数」「マウスピースの素材とアタッチメントの有無」「治療期間と通院頻度」「費用の相場」「治療実績とデータの豊富さ」という7つのポイントで、それぞれの特徴を掘り下げていきます。

これらの違いを正しく理解することは、ご自身の歯並びの状態やライフスタイル、予算に合った最適な矯正治療を選ぶ上で非常に重要です。後悔のない選択をするために、ぜひ参考にしてください。

違い1:対応できる症例の範囲

マウスピース矯正を選ぶ際に、まず考慮すべきは「ご自身の歯並びの症状が、その治療法で改善できる範囲内にあるか」という点です。インビザラインは、豊富な臨床データと、歯の表面に小さな突起を取り付ける「アタッチメント」などの補助装置を効果的に活用することで、幅広い症例に対応できる強みがあります。

例えば、歯が重なり合ってガタガタになっている重度の叢生や、前歯が大きく前に出ている出っ歯、奥歯を噛み合わせたときに前歯が噛み合わない開咬といった複雑なケース、さらには抜歯を伴うような症例でも、インビザラインは治療が可能です。これは、精密な治療計画と、歯を動かすためのシステムが高度に設計されているためです。

一方で、その他のマウスピース矯正の多くは、比較的軽度な歯並びの乱れや、前歯のみを整える部分矯正に特化している傾向があります。例えば、わずかな歯の隙間や、少しだけ前に出た歯を引っ込める程度の症例が主な対象となることが多いでしょう。これは、インビザラインと比べてシステム開発の歴史や臨床データの蓄積が異なるため、対応できる歯の動きや症例の種類に限界があることが理由です。どちらが良い・悪いということではなく、ご自身の歯並びの状態に合っているかどうかで選ぶ視点が重要になります。

違い2:治療計画の精度とシミュレーション技術

矯正治療の成功には、治療開始前の精密な計画立案が不可欠です。インビザラインでは、専用の3Dシミュレーションソフト「クリンチェック」を用いて、治療開始から完了までの歯の動きをミリ単位で精密に予測し、視覚的に確認できます。

このクリンチェックでは、現在の歯並びから最終的なゴールまで、歯がどのように段階的に動いていくのかを動画で確認することが可能です。これにより、患者さんは治療の進行を具体的にイメージでき、治療へのモチベーション維持にも繋がります。歯科医師も、このシミュレーションに基づいて治療計画を詳細に調整し、より予測性の高い治療を提供できます。

一方、その他のマウスピース矯正では、シミュレーションの有無やその精度がブランドやクリニックによって大きく異なります。中には簡易的なシミュレーションしか提供されないものや、歯科医師の経験に大きく依存して治療計画が立てられるケースもあります。この治療計画の精度とシミュレーション技術の差は、治療結果の予測可能性や、治療中のトラブル発生率に大きく影響するため、インビザラインの持つ独自技術が特に際立つ点と言えるでしょう。

違い3:歯型の取り方と回数

矯正治療を始める際に避けて通れないのが、歯型を採るプロセスです。従来のワイヤー矯正や一部のマウスピース矯正では、粘土のようなシリコン印象材を使って歯型を採るのが一般的でした。この方法は、材料を口の中にしばらく入れておくため、特有の臭いや圧迫感、吐き気を感じる方も少なくありません。

インビザラインでは、多くの場合、専用の3D口腔内スキャナー「iTero(アイテロ)」を使用します。このiTeroを使うことで、お口の中に小さなカメラのような機器をかざすだけで、数分以内に高精度な歯列データをデジタルで取得できます。これにより、従来の型取りに伴う不快感がなく、患者さんの負担を大幅に軽減できるのが大きなメリットです。また、この一度のスキャンで治療開始から完了までの全てのマウスピースを製作できるため、治療段階ごとに何度も型取りをする必要がありません。

その他のマウスピース矯正では、まだ従来型の型取りが必要な場合や、治療の進行に合わせて複数回型取りが必要になるケースもあります。特に、治療の途中で計画の修正が必要になった際には、追加で型取りを求められることも考えられます。歯型の取り方は、患者さんの治療開始時の負担や、治療全体のスムーズさに直結するため、非常に重要な比較ポイントとなります。

違い4:マウスピースの素材とアタッチメントの有無

マウスピース矯正において、歯を効果的かつ快適に動かすためには、マウスピース本体の素材と、歯の動きをサポートする補助装置が重要な役割を果たします。

インビザラインでは、独自に開発された多層構造の「スマートトラック素材」を使用しています。この素材は、非常に柔軟でありながら、歯に持続的で弱い力を加え続けることができる特性を持っています。これにより、歯を効率的に動かしつつも、患者さんが感じる痛みを最小限に抑えることが可能です。さらに、インビザラインの治療では、歯の表面にレジン製の小さな突起である「アタッチメント」を取り付けることがあります。このアタッチメントは、マウスピースの力を歯に正確に伝えたり、歯を回転させたり、垂直方向に動かしたりするなど、複雑な歯の動きを可能にするために不可欠な要素です。アタッチメントの設計も、治療計画の初期段階から精密に組み込まれています。

一方、その他のマウスピース矯正では、使用される素材はブランドによって様々です。単層のプラスチック素材が使われることも多く、柔軟性や耐久性、歯を動かす際の力の伝わり方が異なる場合があります。また、アタッチメントのような補助装置を使用しない、あるいは種類が限られているブランドも少なくありません。アタッチメントを使用しない場合、適用できる症例が限定されたり、複雑な歯の動きに対応しきれなかったりすることがあります。素材や補助装置の有無・種類は、治療の効果や快適性、対応症例の範囲に大きく影響するため、確認しておきたいポイントです。

違い5:治療期間と通院頻度

矯正治療を検討する上で、どのくらいの期間がかかるのか、そしてどれくらいの頻度でクリニックに通う必要があるのかは、多くの方が気にする点です。インビザラインは、精密な治療計画のおかげで、治療開始前におおよその治療期間を予測しやすいという特徴があります。

一般的に、インビザラインの通院頻度は1.5ヶ月〜3ヶ月に1回程度と、ワイヤー矯正に比べてかなり少ない傾向にあります。これは、一度に複数枚のマウスピースが渡され、患者さん自身で定期的に交換していくシステムだからです。忙しい方や遠方にお住まいの方にとっては、非常に大きなメリットとなるでしょう。

その他のマウスピース矯正も、患者さん自身でマウスピースを交換していくタイプが多いため、通院頻度が少ない点は共通しています。しかし、対象とする症例が軽度なものが多いため、比較的短期間で治療が完了するプランが多く見られます。例えば、数ヶ月で前歯のズレを改善できるというケースもあります。ただし、計画通りに歯が動かなかった場合や、治療途中で追加の調整が必要になった場合は、当初の予定よりも期間が延長される可能性も考慮しておく必要があります。

違い6:費用の相場

矯正治療は自由診療のため、保険適用外となり費用は高額になりがちです。インビザラインの費用は、全体矯正の場合で約70万円〜100万円が相場です。この金額には、アライン・テクノロジー社による高度な技術やシステム利用料、そして一人ひとりの歯に合わせてオーダーメイドで製作されるマウスピース代などが含まれています。世界的な研究開発や膨大な臨床データの活用といった投資が、費用の傾向に反映されていると言えるでしょう。

一方、その他のマウスピース矯正は、部分矯正に特化したプランが多いため、費用を抑えられる傾向にあります。一般的に、約10万円〜40万円程度が相場となることが多いです。特に前歯の軽微なズレを治す目的であれば、インビザラインよりも安価に治療を始められる選択肢が多く存在します。

費用だけを見るとその他のマウスピース矯正の方が魅力的に感じるかもしれませんが、対応できる症例の範囲や治療の精度、サポート体制などを総合的に考慮することが重要です。安さだけで選んでしまうと、期待した効果が得られなかったり、途中で追加費用が発生したりする可能性もあります。ご自身の歯並びの状態や求める治療ゴールと照らし合わせ、費用とサービス内容のバランスを見極めるようにしてください。

違い7:治療実績とデータの豊富さ

矯正治療の信頼性や成功率は、その治療システムが持つ「治療実績」と「データの豊富さ」に大きく左右されます。インビザラインは、アメリカのアライン・テクノロジー社が開発して以来、世界100カ国以上で提供され、2023年時点では1,700万人を超える患者さんの治療実績を誇ります。この膨大な数の治療データは、AIによって継続的に解析され、個々の患者さんの治療計画の最適化に活かされています。

このビッグデータに基づく治療計画の立案は、非常に高い予測再現性をもたらします。つまり、「計画通りに歯が動く可能性が高い」ということです。これにより、歯科医師はより正確な診断と治療計画を立てることができ、患者さんも安定した治療結果を期待できます。豊富な実績とデータは、治療の信頼性と安全性を裏付ける重要な要素と言えるでしょう。

対して、その他のマウスピース矯正は、ブランドによって実績やデータ量が大きく異なります。特に比較的新しいブランドの場合、蓄積されたデータが少ないため、治療結果が歯科医師の経験や技術に大きく依存する傾向があります。歯科医師のスキルが非常に高い場合は良い結果が得られる可能性もありますが、そうでない場合は予測が外れたり、治療の進行が不安定になったりするリスクも考えられます。ブランドの歴史や治療実績も、クリニック選びの重要な判断材料の一つとなることを覚えておきましょう。

メリット・デメリットで比較!あなたに合うのはどっち?

ここまで、インビザラインとその他のマウスピース矯正について、さまざまな観点から具体的な違いを比較してきました。それぞれの治療法には一長一短があり、どちらか一方が「絶対に優れている」というわけではありません。大切なのは、ご自身の歯並びの状態やライフスタイル、治療に何を求めるかといった価値観に合わせて、最適な選択をすることです。このセクションでは、それぞれのメリットとデメリットを改めて整理し、あなたが後悔しない矯正治療を選ぶためのヒントをお伝えします。

ご自身の状況と照らし合わせながら読み進めていただくことで、「結局、自分にはどちらが合っているのだろう?」という疑問を解消し、より具体的な治療への一歩を踏み出すきっかけにしていただければ幸いです。

インビザラインのメリット・デメリット

メリット:幅広い症例に対応でき、治療の予測精度が高い

インビザラインの最大のメリットは、その「適応範囲の広さ」にあります。軽度な歯並びの乱れはもちろんのこと、抜歯が必要なケースや奥歯を大きく動かす必要があるような複雑な症例、さらに重度の出っ歯や受け口、開咬といった症例にも対応できる点が大きな強みです。世界中で蓄積された1,700万人以上の膨大な臨床データと、そのデータに基づいて開発された独自のテクノロジーが、幅広い症例への対応を可能にしています。

また、インビザラインは「治療計画の精度の高さ」と「治療結果の予測可能性」も大きなメリットです。専用の3Dシミュレーションソフト「クリンチェック」により、治療開始から完了までの歯の動きを緻密に予測し、治療ゴールを事前に視覚的に確認できます。これにより、「失敗したくない」「確実に歯並びを治したい」と考える方にとって、非常に安心感の高い治療法と言えるでしょう。

デメリット:費用が高額になりやすい

インビザラインの最も大きなデメリットは、他のマウスピース矯正と比較して「費用が高額になりやすい」点です。全体矯正の場合、一般的に70万円から100万円程度が相場となります。この費用には、世界的な研究開発への投資、独自開発の多層構造素材や高度な3Dシミュレーションソフトウェアの使用料、そして一人ひとりに合わせたオーダーメイドのマウスピース製作にかかるコストなどが含まれています。質の高い治療を提供するためのシステムであるため、ある程度の費用がかかるのは当然と言えるでしょう。

もう一つのデメリットは、治療の成否が「患者さん自身の自己管理」に大きく依存するという点です。インビザラインは1日20時間から22時間以上の装着が推奨されており、この時間を守れないと計画通りに歯が動かず、治療期間の延長や計画の再作成が必要になる可能性があります。ご自身のライフスタイルを考慮し、きちんと装着時間を守れるかどうかが、治療を成功させるための重要な鍵となります。

その他のマウスピース矯正のメリット・デメリット

メリット:費用を抑えやすく、手軽に始められる

インビザライン以外のマウスピース矯正の最大のメリットは、「費用を抑えやすい」ことと「手軽に始められる」ことです。特に前歯の軽微なズレや一部の歯並びだけを改善したい部分矯正の場合、10万円台から40万円程度の比較的安価なプランが提供されていることも少なくありません。これは、治療範囲を限定したり、通院回数を減らしたりすることで、コストを抑えているためです。

また、一部のブランドでは、クリニックへの通院回数を最小限に抑え、オンラインでの進捗確認を中心に治療を進められるものもあります。そのため、「少しだけ気になる部分を、予算を抑えて気軽に治したい」「忙しくて頻繁にクリニックに通うのが難しい」といった方にとって、その他のマウスピース矯正は魅力的な選択肢となり得るでしょう。デメリット:対応症例が限られ、歯科医師のサポートが少ない場合がある

その他のマウスピース矯正のデメリットとして、まず「対応症例が限られる」点が挙げられます。多くの場合、インビザラインに比べて適応できる歯並びの症状が軽度なものや、前歯のみの部分矯正に限定される傾向があります。自己判断で安易に治療を始めてしまうと、期待した効果が得られなかったり、最悪の場合、噛み合わせが悪化したり、歯や歯茎に不要な負担をかけてしまったりするリスクも考えられます。

また、特に安価なサービスやオンライン完結型のマウスピース矯正では、歯科医師による直接の診察や定期的な進捗確認が不十分なケースも存在します。これにより、治療中に問題が発生しても適切な対応が遅れたり、サポート体制に不安が残ったりする可能性があります。費用の安さだけでなく、十分な診断と歯科医師による適切な管理・サポートが受けられるかどうかをしっかりと確認することが、後悔しないための重要なポイントです。

【後悔しないために】マウスピース矯正の選び方5つのポイント

マウスピース矯正を検討する際、「インビザラインとそれ以外のマウスピース矯正、どちらを選べば良いのだろう」と悩む方は多いものです。しかし、大切なのはどちらか一方を選ぶことではなく、ご自身の歯並びの状態やライフスタイル、治療に求める優先順位を明確にすることです。後悔のない矯正治療を選ぶためには、冷静かつ客観的な判断基準を持つことが重要になります。

このセクションでは、ご自身に最適なマウスピース矯正を見つけるための5つのポイントを解説していきます。ご自身の状況と照らし合わせながら読み進め、理想の矯正治療を見つけるヒントにしてください。

Point1:自分の歯並びの状態(軽度〜重度)で選ぶ

マウスピース矯正を選ぶ際、まずご自身の歯並びがどの程度の治療を必要としているのかを把握することが重要です。前歯のわずかな隙間や軽微なガタつきといった「軽度」な症状であれば、選択肢は比較的多く、部分矯正で対応できるケースもあります。一方で、奥歯の噛み合わせまで含めた全体的な改善が必要な「中度から重度」の症例では、より幅広い症例に対応できるシステムを選ぶ必要があります。

ご自身の歯並びがどのレベルに該当するのかは、自己判断が難しく、また危険を伴う場合もあります。そのため、まずは歯科医師による精密な検査と診断を受けることが、適切な治療法を選ぶための最初のステップです。専門家の視点から客観的に評価してもらうことで、ご自身の歯並びに最適な矯正方法が見えてくるでしょう。

Point2:治療したい範囲で選ぶ(全体矯正か部分矯正か)

矯正治療には、歯全体を動かして噛み合わせを含めて根本的に改善する「全体矯正」と、前歯など一部の歯のみを動かす「部分矯正」があります。どちらを選ぶかによって、選べるマウスピース矯正の種類や、費用、治療期間が大きく変わってきます。

「見た目が気になる前歯だけを短期間で整えたい」という場合は部分矯正が適しています。一方、「噛み合わせの不調も治したい」「歯全体を理想的な位置に動かしたい」といった場合は、全体矯正が必要になるでしょう。ご自身が矯正治療で何をゴールとするのかを明確にすることが重要です。安易に部分矯正を選んでしまうと、期待した効果が得られないだけでなく、噛み合わせの悪化など新たな問題が生じる可能性もあるため、注意が必要です。

Point3:予算と支払い方法で選ぶ

矯正治療は保険適用外の自由診療となるため、比較的高額な費用がかかることが一般的です。そのため、ご自身が治療にかけられる予算の目安を立てておくことが大切です。予算を明確にすることで、選択肢を絞り込みやすくなります。

また、多くの歯科クリニックでは、患者さんの負担を軽減するために様々な支払い方法を用意しています。デンタルローンや院内分割払い、クレジットカード払いなど、ご自身の状況に合わせた支払いプランがあるかを確認しましょう。月々の支払額をシミュレーションしてもらうカウンセリングなどを活用し、無理なく治療を続けられる支払い計画を立てることが、クリニック選びの重要なポイントとなります。

Point4:歯科医師によるサポート体制で選ぶ

マウスピース矯正は、装置の管理を患者さん自身が行う部分が多い治療法ですが、治療の成否を分けるのは、やはり信頼できる歯科医師による手厚いサポート体制です。特に「失敗したくない」という思いが強い方にとって、治療開始前の精密検査や診断、治療中の定期的な進捗チェック、もし計画通りに歯が動かない場合の迅速な対応など、専門家によるきめ細やかなサポートは不可欠です。

最近ではオンラインで完結するマウスピース矯正サービスもありますが、安心感を重視するのであれば、対面で定期的に診察を受け、疑問や不安を直接相談できるクリニックを選ぶことをおすすめします。歯科医師の経験や知識、そして患者さんへの寄り添い方も、クリニック選びの大切な要素となるでしょう。

Point5:自己管理への自信度で選ぶ

マウスピース矯正は、患者さん自身の自己管理能力が治療成功の鍵を握ります。具体的には、1日20時間以上のマウスピース装着、食事や歯磨きの際の適切な着脱、そしてマウスピースの丁寧な洗浄といったルールを、治療期間中ずっと守り続ける必要があります。

ご自身の性格やライフスタイルを考慮し、これらの自己管理を継続できるかどうかを正直に自問してみましょう。もし自己管理に自信がない場合は、取り外しができないワイヤー矯正の方が、治療を確実に進められる選択肢となる可能性もあります。ご自身の性格を客観的に評価し、治療法とのミスマッチを防ぐことが、後悔のない矯正治療につながります。

マウスピース矯正が適さない場合も?ワイヤー矯正との比較

これまでマウスピース矯正の多様な側面を見てきましたが、すべての歯並びの症状に対してマウスピース矯正が最適な選択肢とは限りません。特に重度な症例や、特定の歯の動きを必要とする場合には、昔から行われているワイヤー矯正がより確実で効率的な治療法となることがあります。このセクションでは、マウスピース矯正では難しいケースや、ワイヤー矯正の方が推奨される状況について詳しく解説し、あなたの歯並びやライフスタイルに合った最適な治療法を見つけるための情報を提供します。

ワイヤー矯正が推奨されるケースとは

ワイヤー矯正が推奨されるのは、マウスピース矯正では対応が難しい、あるいはワイヤー矯正の方が効率的に治療を進められる特定のケースです。例えば、歯を垂直方向に大きく移動させる必要がある場合、具体的には、埋まっている歯を引っ張り出したり、過度に伸びてしまった歯を沈めたりするような動きは、ワイヤー矯正の得意分野です。また、歯の根っこ部分を大きく平行に移動させる必要がある症例や、重度の骨格性の不正咬合(顎の骨のずれによる噛み合わせの不調)も、ワイヤー矯正が適しています。このような複雑な歯の動きや、骨格レベルでの調整が必要な場合、マウスピース矯正では限界があるため、ワイヤー矯正が選択肢として浮上します。

さらに、マウスピース矯正の成功には、患者さん自身の自己管理能力が非常に重要となります。1日に20時間以上の装着時間を守り、食事や歯磨きのたびにマウスピースを取り外し、清潔に保つといったルールを継続できるかどうかが治療結果を大きく左右します。もし、これらの自己管理に自信がない方にとっては、常に歯に固定されているワイヤー矯正の方が、治療計画通りに確実に歯を動かせるため、確実な選択肢となるでしょう。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正、どちらを選ぶべきか

ワイヤー矯正とマウスピース矯正は、それぞれに異なるメリットとデメリットがあり、どちらを選ぶべきかは患者さんの歯並びの状態、ライフスタイル、そして何を優先するかによって変わってきます。審美性という点では、透明なマウスピース矯正が圧倒的に優れており、目立つことを避けたい方には最適です。一方で、ワイヤー矯正は装置が目立つというデメリットがありますが、ほとんどの症例に対応できるという汎用性の高さがあります。

痛みに関しては、一般的にマウスピース矯正の方が少ないと言われますが、ワイヤー矯正も最近では様々な工夫がされており、以前より痛みは軽減されています。食事や歯磨きのしやすさでは、取り外しができるマウスピース矯正に軍配が上がります。ワイヤー矯正では、装置に食べ物が挟まったり、歯磨きがしにくかったりすることがあります。通院頻度については、マウスピース矯正の方が少ない傾向にありますが、ワイヤー矯正も最近では1ヶ月に1回程度の通院で済むケースが増えています。

費用については、前述の通りインビザラインなどのマウスピース矯正は高額になる傾向がありますが、ワイヤー矯正も症例によっては同程度、あるいはそれ以上の費用がかかることもあります。最終的にどちらの治療法があなたにとって最適なのかは、一概に決められるものではありません。ご自身の歯並びの状態を正確に診断してもらい、それぞれの治療法のメリット・デメリット、そしてあなたのライフスタイルや優先順位を考慮した上で、信頼できる歯科医師とじっくり相談することが不可欠です。複数のクリニックでセカンドオピニオンを聞くことも、後悔しない選択をする上で有効な手段となるでしょう。

マウスピース矯正を始める前に知っておきたい注意点

マウスピース矯正を検討する際、その手軽さや見た目の良さに魅力を感じる方は多いでしょう。しかし、後悔やトラブルを避けるためには、メリットだけでなく、契約前に知っておくべきリスクや注意点をしっかりと理解しておくことが非常に重要です。特に費用が安いというだけで飛びついてしまうと、思わぬ落とし穴にはまる可能性もあります。このセクションでは、マウスピース矯正を始める前に心に留めておきたいポイントを詳しく解説します。

「格安」を謳うマウスピース矯正のリスク

市場には、極端に安価なマウスピース矯正プランも存在します。しかし、こうした「格安」を謳うサービスには、大きなリスクが潜んでいることがあります。多くの場合、十分な精密検査や歯科医師による詳細な診断が行われず、患者さん一人ひとりの歯並びの状態に合わせた最適な治療計画が立てられないまま、画一的なマウスピースが提供されるケースが見受けられます。

その結果、期待した歯並びの改善が得られないばかりか、かえって噛み合わせが悪化したり、歯の根や歯茎にまでダメージを与えてしまったりする危険性も否定できません。矯正治療は単に歯を動かすだけでなく、お口全体の健康に関わる医療行為です。価格だけで選んでしまうと、取り返しのつかない事態を招く可能性もありますので、医療としての質がしっかりと担保されているかどうかを慎重に見極めることが極めて重要です。

治療の成功は信頼できる歯科医師の診断が鍵

マウスピース矯正の成功を左右する最も重要な要素は、歯科医師の「診断力」と「治療計画立案能力」です。インビザラインのような優れたシステムやテクノロジーを活用したとしても、それを適切に使いこなす歯科医師の知識や経験が不足していれば、望ましい治療結果を得ることは難しいでしょう。

そのため、クリニックを選ぶ際には、単にマウスピース矯正を扱っているかどうかだけでなく、その歯科医師が豊富な症例経験を持っているか、矯正治療に関する深い専門知識を有しているか、そして患者さんの悩みや疑問に親身になって耳を傾けてくれるかといった点をしっかりと確認することが大切です。安易な自己判断や、歯科医師との対面での診察が少ないオンライン完結型のサービスだけに頼るのではなく、信頼できる専門家に直接診てもらい、じっくりと相談することが、後悔のない治療選択のための最善策と言えるでしょう。

インビザラインとマウスピース矯正に関するよくある質問

インビザラインとその他のマウスピース矯正について、よくある疑問点をQ&A形式で詳しく解説します。これまでに解説してきた内容の重要なポイントを再確認しながら、より具体的な疑問にお答えすることで、矯正治療への理解をさらに深めていきましょう。

Q1. なぜインビザラインは費用が高いのですか?

インビザラインの費用が他のマウスピース矯正と比較して高額になるのは、いくつかの理由があります。まず、世界中で最も普及している矯正システムとして、継続的な研究開発に莫大な投資が行われています。その結果、独自開発の多層構造を持つ「スマートトラック素材」や、精密な歯の動きをシミュレーションする専用ソフトウェア「クリンチェック」といった、高度なテクノロジーが採用されています。

また、一人ひとりの患者さんの歯並びに合わせて、すべてオーダーメイドでマウスピースを製作するため、その製造コストも高くなります。さらに、全世界で1,700万人以上という膨大な治療実績データが蓄積されており、これらをAIが解析して治療計画の精度を高めるシステムが費用に含まれています。これらの要素が組み合わさることで、インビザラインは単に高価なのではなく、その高い治療効果と安全性を提供するためのコストとして考えられています。

Q2. 装着時間を守らないとどうなりますか?

マウスピース矯正、特にインビザラインでは、マウスピースの装着時間を守ることが治療成功の鍵となります。一般的に1日20時間から22時間以上の装着が推奨されていますが、この時間を守れないといくつかの問題が生じます。

まず、計画通りに歯が動かず、治療期間が大幅に延長してしまう可能性が高まります。歯は、継続的に弱い力が加わることで動いていくため、装着時間が短いと必要な力が伝わらず、治療が停滞してしまいます。次に、歯の動きが遅れることで、次のステップのマウスピースが現在の歯並びに合わなくなり、新しいマウスピースを装着すると強い痛みを感じたり、アライナーが浮いてしまったりすることがあります。最悪の場合、マウスピースを再製作することになり、追加費用が発生するだけでなく、治療計画そのものを見直す必要が出てくることもあります。マウスピース矯正は患者さん自身の自己管理が非常に重要となる治療法であることをご理解ください。

Q3. 治療中に痛みはありますか?

マウスピース矯正は、ワイヤー矯正に比べて痛みが少ない傾向にあると言われていますが、全く痛みがないわけではありません。歯が動く際には、程度の差こそあれ、必ず何らかの違和感や痛みが生じます。

特に、新しいマウスピースに交換した直後の2〜3日間は、歯に力が加わることで締め付けられるような痛みや、歯が浮いたような感覚を覚えることが一般的です。これは、歯が新しい位置へ動き始める兆候であり、通常は数日で治まります。痛みの感じ方には個人差がありますが、もし痛みが強い場合や長く続く場合は、歯科医師に相談することが大切です。無理をせず、適切な対応を取ることで、快適に治療を進めることができます。

Q4. 他院でマウスピース矯正は無理と言われました。諦めるしかないですか?

他の歯科医院でマウスピース矯正は難しいと言われた場合でも、すぐに諦める必要はありません。マウスピース矯正の適応範囲は、使用する矯正システム(ブランド)や、それを扱う歯科医師の知識、経験、そして技術力によって大きく異なります。

例えば、インビザラインのような対応症例が幅広いシステムを導入しており、かつ豊富な治療経験を持つ歯科医師が在籍するクリニックであれば、他の医院では難しいと判断された症例でも治療が可能となるケースは少なくありません。これは、各歯科医師の診断基準や得意分野が異なるためです。そのため、複数のクリニックでセカンドオピニオンを聞くことは、ご自身にとって最適な治療法を見つける上で非常に有効です。まずは、インビザラインの認定医が在籍するクリニックや、矯正治療を専門としている歯科医院に相談してみることをおすすめします。

まとめ:違いを正しく理解し、専門家と相談して最適な矯正方法を選ぼう

この記事では、歯並びを整えるための選択肢として「インビザライン」とその他の「マウスピース矯正」に焦点を当て、それぞれの特徴やメリット・デメリット、費用、対応症例の違いを詳しく比較してきました。インビザラインは幅広い症例に対応できる高い予測精度を持つ一方で、費用は比較的高めです。一方、その他のマウスピース矯正は費用を抑えて手軽に始められますが、対応できる症例が限られる傾向にあります。ご自身のライフスタイルや重視したい点に合わせて、どの治療法が最適かを選ぶための判断材料として、これらの情報をお役立ていただければ幸いです。

しかし、記事で得た知識はあくまで情報収集の一部に過ぎません。最終的に「後悔しない」矯正治療を選ぶためには、ご自身の歯並びの状態や顎の骨格、現在の健康状態などを正確に把握し、その上で最適な治療計画を立ててもらう必要があります。そのためには、信頼できる歯科医師による専門的な診断が不可欠です。

大切なのは、「インビザラインか、そうでないか」という二者択一ではなく、ご自身の「なりたい姿」を明確にし、それを実現するために最適な治療法を歯科医師と一緒に見つけることです。まずは複数のクリニックでカウンセリングを受けて、ご自身の疑問や不安を解消し、納得のいく選択肢を見つけてください。そうすることで、きっと「無意識に笑える日常」を手に入れることができるでしょう。

 

少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

 

監修者

志田 祐次郎 | Shida Yujiro
日本大学松戸歯学部卒業後、国保旭中央病院、医療法人恵潤会つるみ歯科・小絹つるみ歯科に勤務し、医療法人Belldent志田歯科の理事を務める。 学校法人広沢学園つくば歯科衛生士専門学校の講師を経て、絹の台歯科クリニック、いちファミリー歯科クリニックで勤務を重ね、2020年に「かなまち志田歯科」開院。  

【所属】

 

【略歴】

 

  金町駅/京成金町駅徒歩2分の歯医者・矯正歯科
かなまち志田歯科
住所:東京都葛飾区金町6-1-7 LCプレイス1階
TEL:03-5876-3443

金町の歯医者・歯科「かなまち志田歯科」|pagetop