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医療コラム

痛い!親知らず抜歯後の食事はどうする?腫れを抑える食べ方のコツ|金町駅徒歩2分の歯医者・矯正歯科「かなまち志田歯科」平日20時/土曜18時まで診療の総合歯科医

痛い!親知らず抜歯後の食事はどうする?腫れを抑える食べ方のコツ

痛い!親知らず抜歯後の食事はどうする?腫れを抑える食べ方のコツ

葛飾区金町の歯医者・矯正歯科『かなまち志田歯科』です。

親知らずを抜いた後の食事について、何を食べれば良いのか、どうすれば痛みや腫れを悪化させずに済むのかと不安に感じている方は多いのではないでしょうか。抜歯後の傷口はデリケートな状態であり、いつものように食事ができないのは当然です。しかし、この時期にどのような食事を選び、どのように食べるかが、傷の回復を早め、不快な症状を最小限に抑える上で非常に重要になります。

この記事では、親知らず抜歯後の食事に関する皆さんの不安を解消できるよう、具体的で実践的な情報をお届けします。抜歯後の時期に合わせたおすすめの食事メニューや、回復を早めるための食べ方のコツ、さらにはコンビニで手軽に用意できる食事リスト、そして絶対に避けるべき食べ物・飲み物まで、詳しく解説していきます。この記事を読み終える頃には、親知らず抜歯後の食事に関する疑問が解消され、安心して回復に専念できるようになるでしょう。

親知らず抜歯後の食事、なぜ注意が必要?回復を早める3つのポイント

親知らずの抜歯後は、普段通りの食事をすぐに再開できるわけではありません。抜歯によってできた傷口は非常にデリケートな状態であり、食事内容や食べ方を誤ると、痛みが増したり、腫れが長引いたり、さらには感染症などの合併症を引き起こすリスクがあります。抜歯後の食事に特別な配慮が必要なのは、単に痛みを避けるためだけではなく、傷口の治癒をスムーズに進め、一日も早い回復を促すために非常に重要だからです。

適切な食事の注意点を守ることは、傷口への負担を最小限に抑え、体の自然治癒力を最大限に引き出すことにつながります。これからご紹介する「傷口を安静に保つこと」「血餅(けっぺい)を守ること」「回復力を高める栄養を摂ること」の3つのポイントは、安全かつ順調に回復するための大切な柱となります。これらのポイントを理解し実践することで、抜歯後の不安を和らげ、安心して回復に専念できるでしょう。

ポイント1:傷口を安静に保ち、刺激を避ける

親知らずの抜歯後、最も重要なことの一つは、デリケートな傷口を安静に保ち、余計な刺激を与えないことです。抜歯したばかりの傷口は、例えるならば皮膚にできたばかりの切り傷のようなもので、外部からの少しの刺激でも痛みが増したり、出血が再開したり、治癒が遅れたりする可能性があります。

特に注意が必要なのが、食べ物による物理的な刺激と化学的な刺激です。硬いせんべいやナッツ、フランスパンなどは、傷口に直接当たって物理的に傷つけたり、強い咀嚼によって顎の関節や周囲の組織に負担をかけたりする原因となります。また、熱すぎるラーメンやスープ、そして香辛料を多く使ったカレーやキムチなどの辛い食べ物は、血管を拡張させて血行を促進し、痛みを悪化させたり、再び出血を誘発したりする可能性があります。これらの食べ物を避けることで、傷口への負担を減らし、炎症の悪化を防ぎ、スムーズな回復を助けることができるのです。

ポイント2:血餅(けっぺい)を守り、順調な治癒を促す

抜歯後の傷の治癒において、「血餅(けっぺい)」は非常に重要な役割を果たします。血餅とは、抜歯によってできた骨の穴を覆う、かさぶたのような血の塊のことです。この血餅が、傷口の保護と新しい骨や歯茎が形成されるための足場となり、治癒過程の初期段階で必要不可欠な存在となります。

もしこの血餅が何らかの原因で剥がれてしまうと、骨がむき出しになり、強い痛みを伴う「ドライソケット」という合併症を引き起こすリスクがあります。ドライソケットになると、激しい痛みが長期間続き、治癒も大幅に遅れてしまいます。特に注意すべき行動は、ストローで飲み物を吸う行為や、ラーメンやそばなどの麺類をすする行為です。これらは口の中に強い陰圧(吸い込む力)を発生させ、血餅を簡単に剥がしてしまう原因となります。飲食物を口に入れる際は、スプーンを使ったり、コップから直接飲んだりするなど、口の中に陰圧がかからないよう細心の注意を払うことが、血餅を守り、順調な治癒を促すために非常に大切です。

ポイント3:栄養を補給し、回復力を高める

抜歯後は痛みや不快感から食欲が落ちやすく、食事が十分に摂れないことも少なくありません。しかし、体の傷を治すためには、普段以上に豊富な栄養が必要です。この時期だからこそ、体の回復力を高めるための栄養素を意識的に摂取することが非常に重要になります。

特に、新しい細胞や組織を作るために不可欠な「タンパク質」、傷の治りを助け、免疫力を高める「ビタミンC」、粘膜の健康を保ち、感染から体を守る「ビタミンA」、そしてエネルギー代謝を助け、疲労回復に役立つ「ビタミンB群」などは、積極的に摂りたい栄養素です。これらは、豆腐や卵、ヨーグルト、鶏ひき肉などの柔らかく消化しやすい食品に豊富に含まれています。また、かぼちゃのスープやスムージーなども、これらの栄養素を手軽に摂取できるためおすすめです。無理なく食べられる範囲で、これらの栄養素を意識した食事を心がけることで、体の内側から回復をサポートし、早期回復へとつなげましょう。

【時期別】親知らず抜歯後の食事ガイド|いつから普通の食事ができる?

親知らずの抜歯後、多くの方が「一体いつから普段通りの食事ができるの?」「どんなものを食べたらいいの?」と悩んでいらっしゃることと思います。抜歯後の食事は、傷口の治りや痛みに大きく影響するため、慎重に選ぶ必要があります。しかし、いつまでも流動食というわけにもいきませんよね。

このセクションでは、抜歯直後から通常の食事に戻るまでのプロセスを、「抜歯当日」「2〜3日目」「4日〜1週間」「1週間以降」という4つのステージに分けて、それぞれの時期に合わせた具体的な食事プランを詳しくご紹介します。ご自身の現在の状況と照らし合わせながら読み進めることで、今のあなたに最適な食事のヒントを見つけていただけるはずです。回復の状況には個人差がありますので、あくまで目安としてご活用ください。

抜歯当日(〜24時間):麻酔が切れてから流動食を

抜歯当日の食事は、特に慎重な対応が必要です。まず、抜歯後2〜3時間は麻酔が効いているため、唇や頬の感覚が麻痺しています。この状態で食事をすると、誤って粘膜を噛んでしまったり、熱いもので火傷をしてしまったりするリスクがあるため、食事は控えるようにしてください。麻酔が完全に切れて感覚が戻ってから、食事を始めるようにしましょう。

食事が可能になったら、傷口に負担をかけない「流動食」が基本です。具体的には、具なしのおかゆ、ポタージュスープ、ゼリー、プリン、ヨーグルトなどがおすすめです。これらの食品は、ほとんど噛まずに飲み込めるため、傷口への刺激を最小限に抑えられます。ただし、熱すぎるものは血行を促進し、出血や痛みを悪化させる原因になるため、必ず人肌程度まで冷ましてから口にするようにしてください。また、ストローで吸い込む行為は血餅(けっぺい)が剥がれる原因となるため避け、スプーンを使ってゆっくりと食べるようにしましょう。

抜歯後2〜3日目:痛み・腫れのピークを乗り切る柔らかい食事

抜歯後2〜3日目は、痛みや腫れがピークに達することが多い時期です。この時期は無理に噛もうとせず、舌や歯茎で簡単に潰せるくらいの、非常に柔らかい食事が中心になります。消化しやすく、栄養も摂れるような食品を選ぶことが大切です。

具体的なメニューとしては、絹ごし豆腐、茶碗蒸し、プレーンヨーグルト、プリン、細かく刻んで煮込んだ具材入りの雑炊、マッシュポテト、熟したバナナなどが挙げられます。この時期は特に栄養が不足しがちなので、卵や乳製品、大豆製品などを積極的に取り入れ、タンパク質を補給することを意識しましょう。食事の際は、抜歯した歯とは反対側の健康な歯で、ゆっくりと時間をかけて食べるようにしてください。まだ傷口に刺激を与えないよう、熱いものや香辛料の効いたものは避けることが重要です。

抜歯後4日〜1週間:少しずつ固形物へ移行する回復期

抜歯後4日目から1週間は、痛みや腫れが徐々に引き始め、少しずつ固形物が食べられるようになる「回復期」です。しかし、いきなり普段の食事に戻すのは避け、柔らかめの固形物から試していく「リハビリ期間」だと捉えましょう。この段階で無理をすると、傷口が開いたり、痛みが再発したりする可能性があります。

この時期におすすめのメニューとしては、柔らかく煮込んだうどん(短く切ることで噛む回数を減らせます)、魚の煮付けや蒸し料理、卵とじ、スクランブルエッグ、リゾット、柔らかいパン粥などがあります。まだ傷口は完全に治っていないため、食事の際は引き続き抜歯した側とは反対の歯でゆっくりと噛むように心がけましょう。熱すぎるものや、カレーなどの刺激の強い食品、硬いものは、もう少しの間避けるのが賢明です。

抜歯後1週間以降:通常の食事に戻す目安とチェックポイント

抜歯後1週間はあくまで一般的な目安であり、いつから通常の食事に戻せるかは個人差が非常に大きいです。ご自身の回復状態をよく観察し、無理のない範囲で徐々に移行していくことが大切です。自分で判断するためのチェックポイントとして、以下の点を参考にしてみてください。

まず、「口を大きく開けても痛みがないか」を確認しましょう。次に、「食べ物が傷口にしみないか」、そして「普段通りの力で噛んでも痛みがないか」が重要な目安です。これらのチェックポイントをクリアしているようであれば、少しずつ普段の食事に戻していって問題ありません。ただし、せんべいやナッツ類のような非常に硬い食べ物や、キャラメルのような粘着性の高い食べ物は、まだしばらくは避けた方が安全です。焦らず、ご自身の体の状態と相談しながら、ゆっくりと通常の食生活に戻していきましょう。もし不安な点があれば、遠慮なくかかりつけの歯科医院に相談してください。

忙しい人・一人暮らしの味方!コンビニで買える抜歯後におすすめの食事

親知らずの抜歯後、痛みや腫れがある中で毎日の食事を用意するのは大変なことです。特に、一人暮らしの方や仕事で忙しい方は、「料理をするのが面倒」「手軽に済ませたい」と感じるのではないでしょうか。ご安心ください。コンビニエンスストアには、抜歯後のデリケートな時期でも、栄養をしっかり補給しながら楽に食事を済ませられる商品がたくさんあります。

このセクションでは、抜歯後の経過に合わせたコンビニ商品の選び方と、おすすめの具体的な商品をご紹介します。抜歯当日、痛みや腫れがピークの2〜3日目、そして少しずつ普通の食事に戻していく回復期というように、時期別に最適なコンビニ食を提案しますので、ご自身の状況に合わせて活用してください。栄養不足になる心配を減らし、無理なく回復をサポートできる、実践的なリストとして参考にしていただければ幸いです。

【抜歯当日向け】飲むだけで栄養補給できるもの

抜歯当日は、麻酔が切れると痛みが出やすく、傷口への刺激を最小限に抑えることが最も重要です。そのため、固形物を避けて「飲むタイプ」の食事が中心になります。コンビニで手軽に購入できる、噛まずに栄養が摂れる食品を選びましょう。

具体的には、「ゼリー飲料(エネルギー補給タイプや、ビタミン配合タイプなど)」「野菜ジュースやスムージー」「具が少ないカップスープ(コーンポタージュなど)」「飲むヨーグルト」などがおすすめです。選ぶ際のポイントは、果肉や粒などの固形物が入っていない、なめらかな口当たりのものを選ぶことです。また、ストローは傷口の治癒に必要な血餅を剥がしてしまうリスクがあるため、使用せずに、コップから直接飲んだり、スプーンでゆっくりと食べるようにしてください。冷たすぎるとしみる場合があるので、常温に近い温度で摂るように心がけましょう。

【抜歯後2〜3日向け】ほとんど噛まずに食べられるもの

抜歯後2〜3日目は、痛みや腫れがピークに達することが多く、食欲も低下しがちです。この時期は、無理に噛む必要がなく、舌や歯茎で簡単に潰せるくらいの「柔らかさ」が食事選びの重要な目安になります。コンビニでも、この基準を満たす商品は豊富に揃っています。

例えば、「絹ごし豆腐」「茶碗蒸し」「プレーンヨーグルト」「プリン」などが良いでしょう。もし甘いものが食べたい場合は、「カスタードクリームのシュークリーム」も皮を避けて中身だけなら、ほとんど噛まずに食べられます。これらの食品は、手軽にタンパク質やカルシウムを補給できるため、回復に必要な栄養を無理なく摂ることができます。温めて食べるタイプの茶碗蒸しなどは、熱すぎると傷口を刺激し、痛みや出血を増悪させる可能性があるため、人肌程度に冷ましてからゆっくりと食べるように注意してください。

【回復期向け】少し噛む練習ができるもの

抜歯後4日目から1週間程度の回復期に入ると、痛みや腫れが少しずつ引き始め、食欲も戻ってきます。この時期は、完全に固形物に戻すのではなく、柔らかめの食品で「少しずつ噛む練習」を始めることが大切です。コンビニの商品を活用して、無理なく段階的に食事を戻していきましょう。

この時期におすすめなのは、「冷凍の雑炊やリゾット」「パックのお粥」「具材が柔らかいグラタンやドリア」「細かくほぐして食べられるサラダチキン」「蒸しパンのような柔らかい菓子パン」などです。これらの商品は、加熱するだけで手軽に準備でき、かつ程よい柔らかさで、咀嚼のリハビリに最適です。食べる際は、引き続き抜歯した側とは反対の健康な歯で、ゆっくりと丁寧に噛むことを心がけてください。まだ完全に傷口が治癒したわけではないので、焦らず、ご自身の体調に合わせて進めることが重要です。

回復を遅らせる原因に!親知らず抜歯後に避けるべき食べ物・飲み物

親知らずの抜歯後は、傷口がデリケートな状態にあり、食事の内容によっては回復を遅らせたり、痛みや腫れを悪化させたりする可能性があります。そのため、「何を食べるか」ということに加えて、「何を避けるべきか」を理解しておくことが非常に大切です。このセクションでは、抜歯後の順調な回復を妨げる恐れのある食べ物や飲み物を具体的にご紹介します。

ここでは、傷口への直接的な刺激となるもの、血行を促進しすぎるもの、治癒に不可欠な血餅(けっぺい)が剥がれてしまうリスクのあるもの、そして傷口に詰まりやすいもの、という4つのカテゴリーに分けて詳しく解説していきます。これらの情報を参考に、抜歯後の食事選びには十分注意し、快適な回復期間を過ごしましょう。

傷口を直接刺激するもの(硬い・熱い・辛い)

親知らずを抜いた後の傷口は、非常に敏感な状態です。そのため、物理的または化学的な刺激を与える食べ物は避けるようにしてください。

まず、ナッツ類、せんべい、フランスパンのような「硬いもの」は、噛むときに傷口に直接当たり、痛みを生じさせたり、出血を招いたりする可能性があります。また、揚げ物の衣なども硬く、口の中で細かくなった破片が傷口に入り込むと、さらなる刺激となることがあります。次に、熱々のラーメン、スープ、コーヒーなどの「熱すぎるもの」は、血管を拡張させる作用があるため、抜歯後の止血がうまくいかなくなったり、腫れや痛みが悪化したりする原因になります。そして、カレー、キムチ、麻婆豆腐といった香辛料を多く使った「辛いもの」は、傷口にしみて激しい痛みを引き起こすだけでなく、炎症を悪化させる可能性もあるため、抜歯後の数日間は避けるべきです。

血行を促進しすぎるもの(アルコール・香辛料)

抜歯後の回復期には、血行を過度に促進する食べ物や飲み物も避ける必要があります。血行が良くなりすぎると、止まっていた出血が再び始まったり、腫れや痛みが強くなったりする恐れがあるためです。

特に注意すべきは「アルコール飲料(お酒)」です。アルコールには血管を拡張させる作用があり、抜歯後のデリケートな状態では、血餅が不安定になったり、再出血のリスクが高まったりします。一般的に、抜歯後最低でも3日間、できれば腫れや痛みが完全に引くまでの一週間程度は飲酒を控えることが推奨されます。また、唐辛子や胡椒、生姜など、体を温める効果のある「香辛料」も、同様に血行を促進する作用があるため、抜歯後しばらくは避けるのが賢明です。

血餅が剥がれるリスクがあるもの(麺類・ストローを使う飲み物)

抜歯後の傷口を塞ぐ「血餅(けっぺい)」は、かさぶたのような役割を果たし、傷の治癒には欠かせないものです。この血餅が剥がれてしまうと、「ドライソケット」という激しい痛みを伴う合併症を引き起こす可能性があります。そのため、血餅が剥がれるリスクのある行為や食べ方は絶対に避けるようにしてください。

最も注意が必要なのは、「すする」行為です。ラーメン、そば、うどんといった麺類を勢いよくすすり込むと、口の中に強い陰圧がかかり、血餅が吸い上げられて剥がれてしまう危険性があります。これと同様に、「ストローを使って飲み物を吸う」行為も、口の中に強い陰圧を発生させるため、血餅が剥がれる大きな原因となります。麺類を食べる場合は、短く切ってスプーンでゆっくりと口に運ぶなど、すすらない工夫が必要です。

傷口に詰まりやすいもの(ゴマ・小さい粒の食べ物)

抜歯後の穴は、完全に塞がるまでしばらく時間がかかります。この開いた穴に細かい食べ物のカスが入り込むと、中で腐敗して細菌感染を引き起こし、痛みや腫れの原因となることがあります。そのため、傷口に詰まりやすい食べ物は避けるようにしてください。

具体的には、ゴマ、ふりかけ、イチゴやキウイの小さな種、ひき肉、繊維質の多い葉物野菜の細かな破片などが挙げられます。これらの食べ物が傷口に詰まってしまった場合は、無理に爪楊枝や指で取ろうとせず、食後にぬるま湯で優しくうがいをする程度に留めましょう。もし、どうしても取れなかったり、痛みや腫れが出てきたりした場合は、自己判断せずに抜歯した歯科医院に連絡し、適切な処置を受けることが大切です。

腫れ・痛みを抑える!抜歯後の食べ方の3つのコツ

親知らずの抜歯後は、痛みや腫れ、そして傷口の回復をいかにスムーズに進めるかが大切です。そのためには、食べるものの種類だけでなく、「どのように食べるか」も非常に重要なポイントとなります。食事の仕方を少し工夫するだけで、傷口への負担を減らし、不快感を大きく軽減できます。

このセクションでは、抜歯後に実践していただきたい食べ方のコツを3つご紹介します。具体的には「抜いた歯と反対側で噛む」「食べ物の温度に気をつける」「食材を小さく切って口を大きく開けない」という、すぐにでも実践できるシンプルな方法です。これらのコツを取り入れることで、抜歯後の食事をより快適に、そして安全に進められるでしょう。

コツ1:抜いた歯と反対側でゆっくり噛む

抜歯後の食べ方の基本中の基本ともいえるのが、「抜いた歯と反対側で噛む」ことです。これは、抜歯したばかりのデリケートな傷口に、食べ物が直接当たって刺激するのを防ぐために非常に重要になります。傷口に食べ物が触れると、痛みが増したり、出血が再発したりするリスクがあるため、常に意識して反対側でゆっくりと噛むように心がけてください。

無意識のうちに、普段の癖で抜いた側の歯を使ってしまうこともあるかもしれません。食事の際は「今は抜歯後だから」と意識的に、抜いた場所とは逆の健康な歯で噛むようにしましょう。また、勢いよく噛むのではなく、ゆっくりと時間をかけて噛むことも大切です。これにより、顎への負担も軽減され、予期せず傷口に食べ物が当たるのを防ぐことにもつながります。

コツ2:食べ物は人肌に冷ますか、冷たいものを選ぶ

抜歯後の食事において、食べ物の「温度」は傷口の回復に大きく影響します。熱すぎる食べ物は血管を拡張させ、再出血や痛みの原因となる可能性があります。そのため、おかゆやスープ、飲み物などは、必ず「人肌程度」まで冷ましてから口に入れるようにしましょう。熱々をフーフーしながら食べるのは、抜歯後しばらくは避けてください。

反対に、アイスクリームや冷たいゼリーなどの冷たい食べ物は、血管を一時的に収縮させる効果が期待できます。これにより、腫れや痛みを和らげる作用があるため、特に痛みを感じる時期には積極的に取り入れることをおすすめします。ただし、知覚過敏などで歯がしみる場合は無理をする必要はありません。ご自身の体調に合わせて、心地よい温度の食事を選ぶことが大切です。

コツ3:食材を小さく切り、口を大きく開けずに食べる

抜歯後は、腫れや痛みによって口を大きく開けにくい状態が続くことがあります。この状態で無理に口を開けようとすると、傷口に負担がかかったり、顎関節に痛みが生じたりする可能性があります。そのため、食事の際は、あらかじめ食材を「一口サイズよりもさらに小さく切る」といった工夫が非常に有効です。

煮込み料理などは、スプーンで簡単に崩せるくらい柔らかく調理することも良いでしょう。これにより、口を大きく開ける必要がなくなり、顎の筋肉への負担も軽減できます。もし一人暮らしで調理が大変な場合は、キッチンバサミを使って食材を細かくするなど、手軽な方法で実践してみてください。小さな工夫ですが、これにより食事の際の不快感を大きく減らし、無理なく栄養を摂取できるようになります。

食事以外も大切!回復を早めるための生活上の注意点

親知らずの抜歯後は、食事内容に気を配ることと同じくらい、日々の生活習慣や口腔ケアにも注意を払うことが大切です。これらを適切に行うことで、傷の回復を早め、痛みや腫れを最小限に抑え、感染などの合併症を防ぐことにつながります。このセクションでは、抜歯後に歯科医師からよく指導される「歯磨き・うがいの方法」や「処方薬の正しい服用法」、そして「避けるべき生活習慣」や「傷口への接触禁止」といった重要なポイントを詳しく解説していきます。

普段何気なく行っている習慣の中にも、抜歯後の回復を妨げる要因が潜んでいることがあります。これからご紹介するポイントを実践することで、不安なく、よりスムーズに日常生活に戻れるようになりますので、ぜひ参考にしてみてください。

歯磨き・うがいは優しく(血餅を守る口腔ケア)

抜歯後の口腔ケアは、傷口を清潔に保ち感染を防ぐために非常に重要ですが、その方法を誤ると回復を遅らせてしまう可能性があります。特に、抜歯窩(ばっしか)にできる「血餅(けっぺい)」という血の塊を守ることが大切です。血餅はかさぶたのような役割を果たし、傷の治癒には欠かせません。この血餅を剥がさないように、歯磨きやうがいは細心の注意を払って行う必要があります。

最も避けたいのは、強くうがいをすることです。口の中に圧力がかかると、せっかくできた血餅が剥がれてしまい、骨が露出する「ドライソケット」という激しい痛みを伴う状態を引き起こすリスクがあります。うがいをする際は、水を口に含んで静かに吐き出す「ぶくぶくうがい」に留めましょう。歯磨きについては、抜歯当日は傷口周辺を避け、他の健康な歯だけを優しく磨いてください。翌日以降は、柔らかい歯ブラシ(ワンタフトブラシなど)を使用し、傷口に直接触れないよう細心の注意を払いながら、少しずつ磨く範囲を広げていきます。通常、1週間程度で通常の歯磨きに戻せるのが一般的ですが、不安な場合は歯科医師に相談しながら進めてください。

痛み止めや抗生物質は医師の指示通りに服用する

親知らず抜歯後に処方される薬には、主に痛み止めと抗生物質があります。これらは歯科医師が患者さんの状態に合わせて処方する大切な薬ですので、指示通りに服用することが非常に重要です。特に「抗生物質」は、抜歯後の傷口からの細菌感染を防ぐための薬であり、途中で痛みが引いたとしても、処方された分量を必ず最後まで飲み切る必要があります。自己判断で服用を中断してしまうと、感染が再発したり、薬が効きにくくなる耐性菌を生み出す原因になったりする可能性があります。

一方、「痛み止め」は、痛みを我慢せず快適に過ごすために有効な薬です。麻酔が切れる前に服用したり、痛みが強くなりそうだと感じたタイミングで早めに服用したりすることで、より効果的に痛みを抑えることができます。痛み止めは必要に応じて服用し、我慢する必要はありません。ただし、いずれの薬も自己判断で量を調整したり、服用を中断したりせず、必ず歯科医師の指示に従うようにしてください。もし薬について疑問や不安があれば、遠慮なく歯科医師や薬剤師に相談しましょう。

運動・長風呂・喫煙は血行が良くなるため控える

抜歯後の回復期には、血行を過度に促進するような生活習慣を避けることが非常に重要です。激しい運動、サウナや長風呂、そして飲酒は、いずれも全身の血流を良くする作用があり、これにより抜歯した傷口からの再出血や、痛み、腫れの悪化につながるリスクが高まります。特に抜歯後2〜3日は、安静にして過ごし、シャワー程度で済ませることをおすすめします。

また、「喫煙」は血行を悪化させ、傷の治りを著しく遅らせるだけでなく、「ドライソケット」の原因となる大きなリスク因子です。喫煙によって血管が収縮し、血餅が安定しにくくなるため、抜歯後はできる限り禁煙することが望ましいとされています。健康な体を取り戻すためにも、この期間は思い切って喫煙を控えるようにしましょう。

傷口を舌や指で触らない

親知らずを抜いた後の穴が気になって、つい舌や指で触ってしまいたくなる気持ちはよく分かります。しかし、これは抜歯後の回復を妨げ、感染のリスクを高める危険な行為です。私たちの口の中や手には、常に多くの細菌が存在しています。傷口に舌や指で触れることで、これらの細菌が侵入し、感染症を引き起こす可能性があります。感染すると、痛みや腫れが悪化し、治癒がさらに長引いてしまうことになります。

さらに、傷口を刺激することで、せっかく治りかけていた組織を傷つけたり、治癒に不可欠な血餅を剥がしてしまったりする原因にもなりかねません。血餅が剥がれると、前述の「ドライソケット」を引き起こすリスクが高まります。気になってもぐっと我慢し、抜歯した傷口はできるだけ安静に保つことが、早期回復への最も確実な近道です。無意識に触ってしまわないよう意識し、清潔な状態を保つよう心がけましょう。

こんな時はどうする?親知らず抜歯後の食事に関するQ&A

親知らずの抜歯後は、痛みや腫れ、食事制限など、さまざまな不安がつきものです。これまでのセクションでは、抜歯後の時期別の食事や避けるべき食べ物について詳しく解説してきました。しかし、「もし痛くて食事が全く摂れなかったら?」「傷口に食べ物が詰まったらどうすればいい?」といった、さらに具体的な疑問や万が一のトラブルへの対処法を知りたいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。

このセクションでは、抜歯後に多くの方が抱きがちな、食事に関する疑問やトラブルについてQ&A形式でわかりやすくお答えします。この記事を読んで、あなたの不安を少しでも解消し、安心して回復に専念できるよう、具体的な対処法や判断の目安をお伝えしていきます。

Q. 痛くて食事がとれない場合はどうすればいい?

抜歯後の痛みや腫れが強く、食事が困難な場合は、無理に固形物を食べようとせず、まず水分と最低限の栄養補給を優先してください。例えば、栄養補助ゼリー飲料、野菜ジュース、ポタージュスープ、飲むヨーグルトなどは、噛む必要がなく喉越しも良いため、痛みがある時でも比較的摂りやすいでしょう。

また、処方された痛み止めを上手に活用することも大切です。痛みを我慢する必要はありませんので、麻酔が切れる前や、痛くなりそうだと感じたタイミングで早めに服用してください。薬が効いて痛みが和らいでいる時間帯に食事を摂るのも有効な方法です。ただし、数日経っても全く食事がとれない状態が続く場合や、痛みが日に日に強くなるなどの異常を感じる場合は、一人で抱え込まず、すぐに抜歯した歯科医院に連絡し、相談することが最も重要です。

Q. 傷口の穴に食べ物が詰まったら?

親知らずを抜いた後の穴は、完全に塞がるまでに時間がかかるため、食事の際に食べ物が詰まってしまうことは珍しくありません。もし傷口に食べ物が詰まっても、焦って爪楊枝や指で無理やり取ろうとしないでください。これらは傷口を傷つけたり、口の中にいる細菌が侵入して感染を引き起こしたりする原因になるため、絶対にやめてください。

正しい対処法としては、食後にぬるま湯で「優しく」口をゆすぐことです。この時、強すぎる「ぶくぶくうがい」は、治癒に重要な血餅(けっぺい)が剥がれてしまうリスクがあるので避けてください。多くの場合、自然に取れるか、傷口が治癒していく過程で自然に押し出されます。しかし、どうしても取れずに不快感が続く場合や、痛みが出てきた場合は、ご自身で対処せずに抜歯した歯科医院に相談してください。歯科医院で安全に洗浄してもらうのが、最も確実で安全な方法です。

Q. 我慢できないほどの強い痛みが続く(ドライソケットかも?)

親知らず抜歯後の痛みは、通常、麻酔が切れた直後から始まり、2〜3日をピークに徐々に和らいでいくことがほとんどです。しかし、「抜歯後3〜5日経ってから、何もしなくてもズキズキと脈打つような激しい痛みが出てきた」という場合は、「ドライソケット」という合併症の可能性が考えられます。

ドライソケットは、抜歯窩(抜いた後の穴)を保護する血餅が剥がれてしまい、骨が直接口腔内に露出して細菌感染を起こした状態です。非常に強い痛みを伴い、市販の痛み止めが効かないこともあります。自然治癒は難しく、放置するとさらに悪化する恐れがあるため、このような症状が出た場合は、我慢せずに直ちに抜歯した歯科医院を受診してください。適切な処置を受けることで、痛みを和らげ、回復を早めることができます。

Q. いつからお酒を飲んでもいい?

親知らず抜歯後の飲酒は、傷の治癒を遅らせたり、出血や痛みを悪化させたりするリスクがあるため、控える必要があります。アルコールには血管を拡張させる作用があるため、止血が不十分なうちに飲酒すると、再び出血したり、腫れが増したりする原因となるからです。

一般的には、抜歯後少なくとも3日間、できれば腫れや痛みが完全に引いて傷口の状態が落ち着くまでの「約1週間」は禁酒するのが望ましいとされています。また、抗生物質などの薬を服用している期間中は、アルコールが薬の効果に影響を与えたり、副作用が出やすくなったりする可能性があるため、必ず服用期間中は飲酒を避けてください。最終的な判断に迷う場合は、抜歯後の検診の際に担当の歯科医師に確認するのが最も安全です。焦らず、体の回復を最優先に考えましょう。

まとめ:正しい食事とケアで、親知らず抜歯後の不安を解消しよう

親知らずの抜歯は、多くの方にとって不安の多い経験かと思います。しかし、この記事でご紹介した「時期に合わせた食事選び」と「避けるべき食べ物の理解」、そして「正しい口腔ケアと生活習慣」を実践することで、痛みや腫れを最小限に抑え、よりスムーズな回復が期待できます。

抜歯後の回復は、歯科医師の治療はもちろんのこと、ご自身の毎日のケアが非常に重要です。特に食事は、体の回復に必要な栄養を補給し、傷口への刺激を避けることで、治癒を早めるための大切な要素となります。硬いものや熱いもの、辛いもの、そして血餅を剥がす原因となる「すする」行為やストローの使用を避けるといった具体的な注意点を守り、賢く食事を選んでいきましょう。

もし、今回ご紹介した内容を実践しても、痛みが強くなったり、腫れが引かなかったり、食事に関する不安が解消されない場合は、一人で抱え込まず、すぐに抜歯を担当した歯科医院に相談してください。早期の対処が、合併症を防ぎ、早期回復につながります。適切な知識とケアで、親知らず抜歯後の不安を解消し、安心して回復に専念しましょう。

 

少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

 

監修者

志田 祐次郎 | Shida Yujiro
日本大学松戸歯学部卒業後、国保旭中央病院、医療法人恵潤会つるみ歯科・小絹つるみ歯科に勤務し、医療法人Belldent志田歯科の理事を務める。 学校法人広沢学園つくば歯科衛生士専門学校の講師を経て、絹の台歯科クリニック、いちファミリー歯科クリニックで勤務を重ね、2020年に「かなまち志田歯科」開院。  

【所属】

 

【略歴】

 

  金町駅/京成金町駅徒歩2分の歯医者・矯正歯科
かなまち志田歯科
住所:東京都葛飾区金町6-1-7 LCプレイス1階
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