GBTとは?歯科クリーニングで虫歯・歯周病を防ぐ方法
- 2025年3月16日
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葛飾区金町の歯医者・矯正歯科『かなまち志田歯科』です。
歯のクリーニングは痛みが伴うものと思っていませんか。
従来のスケーリングに比べて、痛みが少なく歯に優しい方法として「GBT(Guided Biofilm Therapy)」が注目されています。
GBTは、特殊なパウダーとエアフロー技術を用いて歯の表面のバイオフィルムを優しく除去し、虫歯や歯周病を効果的に予防する治療法です。
歯や歯茎を傷つけることなく、短時間でクリーニングできるため、知覚過敏の方や矯正治療中の方にも適しています。
今回は、GBTの特徴や従来のクリーニングとの違い、メリット・デメリット、治療の流れについて詳しく解説します。
GBTを受けることで、痛みの少ない快適なクリーニングが可能になり、健康な歯を長く維持することができます。
GBTとは?従来の歯のクリーニングとの違い
GBT(Guided Biofilm Therapy)は、従来の歯石除去や研磨とは異なり、バイオフィルム(細菌の膜)を効果的に取り除くことを目的とした歯科クリーニング方法です。
歯や歯茎を傷つけることなく、痛みを最小限に抑えながら口腔内を清潔に保つことができます。
バイオフィルムとは?歯の健康を脅かす原因
バイオフィルムとは、歯の表面に付着する細菌の膜で、これが蓄積すると虫歯や歯周病を引き起こします。
台所の排水口のヌメリと同じように、通常のブラッシングでは完全に除去できないのが特徴です。
バイオフィルムは時間が経つと歯石へと変化し、歯科医院での専門的なクリーニングが必要になります。
GBTは、このバイオフィルムを効率的に取り除き、歯と歯茎の健康を守る方法です。
従来のクリーニングとの違いは?GBTの優位性
従来の歯のクリーニングでは、スケーリングやルートプレーニングといった方法で歯石を除去しますが、器具を使うため歯の表面を傷つけるリスクがありました。
一方、GBTは以下のような特徴があります。
- ・歯を削らずにバイオフィルムを除去できる
- ・痛みが少なく知覚過敏の方でも安心
- ・矯正装置やインプラント周囲の清掃がしやすい
- ・歯の表面の着色汚れを効果的に取り除ける
どんな人におすすめ?GBTが適したケース
- ・定期的なクリーニングで虫歯や歯周病を予防したい人
- ・知覚過敏があり、従来のスケーリングが苦手な人
- ・矯正治療中でブラッシングが難しい人
- ・インプラントや審美歯科治療を受けている人
- ・タバコのヤニや飲食による着色が気になる人
GBTのメリットとデメリット
GBTには多くのメリットがある一方で、デメリットも存在します。
導入している歯科医院がまだ限られているため、受けられる場所が少ない点や、保険適用外の場合が多い点が注意点として挙げられます。
GBTのメリット
- ・痛みが少なく知覚過敏の人でも安心して受けられる
- ・歯の表面を傷つけず、エナメル質を守れる
- ・虫歯や歯周病のリスクを大幅に減少できる
- ・矯正装置やインプラント周囲の清掃がしやすい
- ・施術時間が短縮され、患者の負担が軽減される
GBTのデメリット
- ・保険適用外の場合が多く、費用が高い
- ・導入している歯科医院がまだ少ない
- ・重度の歯周病患者には適さない場合がある
- ・施術後に一時的に歯がざらつく感覚があることも
どのくらいの頻度で受けるべき?GBTの適切なタイミング
GBTは、一般的に3〜6ヶ月に1回受けることが推奨されます。
特に、矯正治療中の人や歯周病リスクが高い人は、定期的に受けることで口腔内を健康に保つことができます。
GBTの施術の流れと費用
GBTは、以下のステップで施術が行われます。
通常のクリーニングと比べ、より細かくバイオフィルムを除去できるため、口腔内の健康維持に最適な方法です。
GBTの施術の流れ
- 口腔内診査:歯や歯茎の状態をチェックし、治療が必要な部分を確認する
- バイオフィルムの染め出し:染め出し液を使って、バイオフィルムが付着している部分を可視化する
- エアフローによる清掃:ジェット噴射を使い、歯の表面のバイオフィルムを除去する
- 歯周ポケットの洗浄:歯周ポケットの深い部分にあるバイオフィルムを取り除く
- 仕上げのチェックとフッ素塗布:歯の保護のためにフッ素を塗布し、クリーニング後の状態を最終確認
GBTの費用
GBTは、保険適用外の自費診療となるケースが多く、1回あたり1万〜3万円が相場です。
ただし、歯科医院によっては保険適用で受けられる場合もあるため、事前に確認することが重要です。
自宅でできるケアとGBTの組み合わせが重要
GBTを受けるだけでなく、日々のケアを徹底することで、より長期間にわたって口腔内の健康を維持できます。
- ・フッ素配合の歯磨き粉を使用する
- ・デンタルフロスや歯間ブラシで隙間の汚れを取り除く
- ・電動歯ブラシを活用して歯垢をしっかり除去する
- ・糖分の多い飲食物を控え、口腔内の細菌増殖を防ぐ
まとめ
GBT(Guided Biofilm Therapy)は、痛みが少なく、歯や歯茎に優しい歯科クリーニング方法です。
従来のスケーリングと異なり、ジェット噴射によってバイオフィルムを除去するため、歯を傷つけずに虫歯や歯周病を予防できます。
矯正治療中の人やインプラントを入れている人にも適しており、従来のクリーニングでは難しかった部分の清掃が可能になります。
定期的に受けることで、長期的な歯の健康を維持し、綺麗な歯を保つことができます。
費用は高めですが、その分、歯を傷つけずに健康を維持できるため、定期的な受診をおすすめします。
少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
監修者
志田 祐次郎 | Shida Yujiro 日本大学松戸歯学部卒業後、国保旭中央病院、医療法人恵潤会つるみ歯科・小絹つるみ歯科に勤務し、医療法人Belldent志田歯科の理事を務める。 学校法人広沢学園つくば歯科衛生士専門学校の講師を経て、絹の台歯科クリニック、いちファミリー歯科クリニックで勤務を重ね、2020年に「かなまち志田歯科」開院。
【所属】
【略歴】
- 日本大学松戸歯学部 卒業
- 国保旭中央病院 前期・後期研修
- 医療法人恵潤会つるみ歯科・小絹つるみ歯科 勤務
- 医療法人Belledent志田歯科 理事
- 学校法人広沢学園つくば歯科衛生士専門学校 講師
- 絹の台歯科クリニック 常勤勤務
- いちファミリー歯科クリニック 非常勤
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