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医療コラム

セレックと銀歯の違いは?見た目・費用・虫歯リスクを徹底比較|金町駅徒歩2分の歯医者・矯正歯科「かなまち志田歯科」平日19時/土曜18時まで診療の総合歯科医

セレックと銀歯の違いは?見た目・費用・虫歯リスクを徹底比較

セレックと銀歯の違いは?見た目・費用・虫歯リスクを徹底比較

葛飾区金町の歯医者・矯正歯科『かなまち志田歯科』です。

虫歯治療のあとに装着する詰め物や被せ物を選ぶ際、保険適用の銀歯にするか、白いセラミック素材にするかで悩む方は少なくありません。特に口元を開けたときに見える銀歯に引け目を感じている方にとって、自然な白さを再現できる「セレック」などのセラミック治療は非常に魅力的な選択肢です。この記事では、セレックと銀歯の見た目や費用、さらに将来的な虫歯の再発リスクまで多角的に比較し、どちらがご自身に合うかを詳しく解説します。

結論:セレックと銀歯、あなたに合うのはどっち?

治療を選ぶ際の基準は、見た目の美しさや健康面への配慮を最優先にするか、それとも1回あたりの治療費をできるだけ抑えるかによって大きく分かれます。白く美しい見た目を長期間保ち、再発リスクを抑えたい方にはセレックが適しています。一方で、審美性を求めず、まずは目先の治療コストを抑えることを最優先にしたい場合は銀歯が選択肢となるでしょう。生涯にわたるお口の健康と通院の手間を総合的に考慮して判断することが大切です。

そもそも「セレック」とは?銀歯や他のセラミックとの違い

セレックとは、歯科医院でコンピュータを使ってセラミックの詰め物や被せ物を設計・作製するCAD/CAMシステムのことです。従来のセラミック治療は、粘土のような型取り材を使って歯型をとり、それを歯科技工所に送って専門の技工士が手作業で作製していたため、完成までに1から2週間程度の時間がかかっていました。しかしセレックでは、口腔内スキャナーという高性能なカメラで歯の形態を撮影し、そのデジタルデータをもとに院内の機械がセラミックブロックを削り出します。これにより、高精度なセラミック治療がより短期間で提供できるようになりました。銀歯のような目立つ金属や、プラスチックを混ぜた強度の低いハイブリッド素材とは異なり、高品質な純セラミックを主に使用するため、優れた審美性と耐久性を両立できる点が大きな特徴です。

【7つの項目で徹底比較】セレックと銀歯の違い

納得のいく治療を選択するためには、それぞれの特徴を具体的な項目で比較することが欠かせません。見た目、費用、耐久性など、気になる7つのポイントから違いを浮き彫りにしていきます。

① 見た目の美しさ:天然歯のような自然な仕上がりか

セレックで使用されるセラミックは、光を適度に通すため、ご自身の天然の歯と見分けがつかないほど自然な白さと透明感を再現できます。一方、銀歯は金属色が強く、お口を開けたときにどうしても目立ってしまいます。また、銀歯を長年使用していると、金属成分が唾液で溶け出して歯茎に沈着し、歯茎が黒ずむメタルタトゥーと呼ばれる現象を引き起こすこともありますが、セラミックではその心配がありません。

② 費用:保険適用と自費診療の価格差

費用面は両者で最も大きな差がある部分です。銀歯は日本の公的医療保険が適用されるため、自己負担額は数千円程度と非常に安価に抑えられます。一方で、セレックを含む高品質なセラミック治療は全額自己負担の自由診療(自費診療)となるため、数万円から十数万円の費用が必要となります。初期費用は高くなりますが、将来的な再発リスクや再治療の回数を考慮した長期的なコストパフォーマンスも視野に入れる必要があります。

③ 虫歯の再発リスク:隙間ができにくく、汚れがつきにくいのは?

一度治療した歯が再び虫歯になることを二次カリエスと呼びますが、この再発リスクにおいても大きな違いがあります。セラミックは素材の表面が非常に滑らかで、天然の歯や金属と比べてプラーク(歯垢)が付着しにくい特性を持っています。金属と比較した場合、セラミックのプラーク付着量は約5分の1に抑えられると言われています。銀歯は経年劣化によって接着剤が溶け出しやすく、歯との間にできた目に見えない隙間に細菌が侵入して二次カリエスを誘発しやすいデメリットがあります。

④ 耐久性と寿命:長持ちするのはどっち?

素材そのものの硬さでは金属である銀歯も非常に強いですが、お口の中という過酷な環境で長期的に維持できる割合には差があります。統計によると、銀歯が10年後も問題なく機能している確率は約50パーセントとされています。一方で、精密に作られたセラミック治療は約90パーセントが10年後も口腔内で機能し続けており、20年生存率もおよそ80パーセントと報告されています。銀歯は腐食や経年変形が起こりやすいため、長持ちさせるという観点ではセラミックが有利です。

⑤ 体への影響:金属アレルギーや歯茎の変色リスク

銀歯の正式名称は歯科鋳造用金銀パラジウム合金であり、複数の金属が含まれています。これが長期間にわたって唾液にさらされると、金属イオンが体内に溶け出し、金属アレルギー(手のひらや足の裏に水疱ができる掌蹠膿疱症など)の原因になることがあります。すでに軽度の金属アレルギーをお持ちの方や、将来的なリスクを避けたい方にとって、金属を一切使用しないメタルフリーのセレック治療は、生体親和性が極めて高く安全な選択肢となります。

⑥ 治療期間と通院回数:短期間で治療が終わるのは?

一般的なセラミック治療や銀歯治療では、型取りをしてから技工所で修復物を作製するため、最低でも2回以上の通院と数週間の期間が必要になります。これに対して、コンピュータで設計・加工を行うセレックは、条件が揃えば数時間から通院1から2回という非常に短い期間で装着まで完了させることが可能です。仕事や育児で忙しく、何度も歯科医院に通う時間を確保するのが難しい方にとって、この治療スピードは大きなメリットとなります。

⑦ 適合精度:歯と詰め物・被せ物のフィット感

詰め物が長持ちするかどうかは、歯と詰め物の境目(マージン)がどれだけ精密にフィットしているかに左右されます。従来のシリコンや粘土による型取りは、材料が固まる際や石膏を流し込む工程で数パーセントの変形が避けられませんでした。これに対し、デジタルで行う口腔内スキャナーはデータ変形がなく、非常に精密な適合を実現します。セレックの高度なスキャン技術と削り出し技術により、目に見えない隙間を極限まで減らしたフィット感の得られる修復物が完成します。

セレック治療のメリット・デメリット

優れた特徴を持つセレック治療ですが、選ぶ際にはメリットだけでなくデメリットもしっかり理解しておくことが重要です。それぞれを比較して、納得のいく判断を行いましょう。

セレックのメリット

セレックの最大のメリットは、自然な美しさと高い適合精度による虫歯の再発防止効果です。さらに、金属を使用しないため金属アレルギーの心配がなく、歯茎が黒ずむこともありません。また、デジタルスキャンを採用しているため、従来のドロドロとした粘土のような型取りが苦手な方(嘔吐反射がある方)でもストレスなく型取りを行えます。治療期間を大幅に短縮でき、通院回数を抑えられる点も忙しい方にとって魅力的なポイントです。

セレックのデメリット

一方でデメリットとしては、保険適用外となるため初期の治療費用が高額になる点が挙げられます。また、陶材(陶器)に似た性質を持つため、極端に強い衝撃や、睡眠中の歯ぎしり・食いしばりによって稀に欠けたり割れたりするリスクがあります。さらに、材料の強度を担保するために、銀歯と比較して歯を削る量がやや多くなるケースがあることも事前に知っておく必要があります。

銀歯治療のメリット・デメリット

日本の歯科治療を長年支えてきた保険適用の銀歯にも、特有の長所と短所が存在します。費用を重視する際には、これらの特徴を天秤にかけることが大切です。

銀歯のメリット

銀歯の最も大きな利点は、保険診療が適用されるため、自己負担額が少なく経済的な負担が非常に軽いことです。また、金属であるため素材自体の強度が極めて高く、強い力が加わる奥歯で多少薄く作ても簡単には割れないという強靭さを持っています。日本全国どこの歯科医院でも同様のルールのもとで治療を受けることができ、治療工程も標準化されています。

銀歯のデメリット

デメリットは、笑ったときや大きく口を開けたときに目立つため審美性に欠ける点です。さらに、金属成分の溶出による歯茎の変色や、将来的な金属アレルギーの発症リスクが拭えません。また、歯と銀歯を接着するセメントは経年劣化で唾液に溶け出しやすく、平均して7年程度で接着力が低下し、目に見えない隙間から二次カリエス(虫歯の再発)が発生するリスクが非常に高くなります。現在の日本の虫歯治療の約3分の2は、過去に治療した銀歯のやり直しであるとも言われています。

あなたはどっち?目的別に見るセレックと銀歯の選び方

それぞれのメリットとデメリットを踏まえ、ご自身の要望やライフスタイルに合わせて最適な選択を行いましょう。ここでは具体的な目的別のおすすめを提示します。

セレックがおすすめな方

人前で話す機会が多く口元の印象を良くしたい方、笑顔に自信を持ちたい方にはセレックが適しています。また、仕事が忙しく通院回数を最小限に抑えたい方や、過去に治療した部位が何度も虫歯になって再治療を繰り返したくない方、金属アレルギーをお持ち、あるいは予防したい健康志向の高い方にも最適です。長期的な耐久性と、お口全体の健康維持を重視するすべての方に推奨されます。

銀歯も選択肢になる方

何よりも目先の治療コストを最小限に抑えたいという経済性を最優先する方には、保険適用の銀歯が適しています。また、治療する部位がお口の最も奥で、他人の目から完全に見えない場所であり、見た目にこだわりがない場合も選択肢になります。さらに、非常に強い歯ぎしりや食いしばりの癖があり、夜間のマウスガード(ナイトガード)の装着も難しく、セラミックの破損リスクが極めて高いと判断される場合にも、強度の高い金属による修復が検討されることがあります。

銀歯からセレックへの交換は可能?治療の流れと注意点

すでに装着されている銀歯を外して、白いセレックへと交換することは基本的にほとんどのケースで可能です。実際に多くの方が、審美性の改善やアレルギー対策のために交換を希望されています。その際の具体的な流れと注意点を説明します。

セレック治療の一般的な流れ

まずカウンセリングを行い、口腔内カメラやレントゲン、CTを用いて現在の状態を確認します。治療計画に同意いただけたら、古い銀歯を除去し、内側に虫歯がないかを精査します。もし虫歯が進行していればきれいに除去し、歯の形を整えます。次に口腔内スキャナーを用いて歯の形状をデジタル撮影(スキャン)します。コンピュータ上で精密な3D設計を行い、そのデータを基にミリングマシンがセラミックブロックから削り出します。作製されたセラミックを口腔内で適合確認し、噛み合わせを細かく調整した後に、特殊な接着剤を用いて歯に強力に接着させます。

銀歯を交換する際の注意点

銀歯を外した際、その下に大きな虫歯が広がっていることが判明した場合は、単にセレックを被せるだけでなく、虫歯を取り除く治療を優先する必要があります。また、歯の根の内部まで細菌感染が進んでいる場合は、土台となる「根管治療(歯の根の治療)」を丁寧に行う必要があります。根の治療を十分に行わずにセレックを装着すると、数年後に根の先で炎症が再発し、せっかく装着したセラミックを壊して再治療せざるを得なくなるため、土台の処置が非常に重要です。また、銀歯を取り除くことで、歯を削る量が若干増える可能性があることも考慮しておきましょう。

セレック治療の費用相場と費用を抑える方法

自由診療となるセレック治療は歯科医院によって価格設定が異なります。おおよその相場と、少しでも費用負担を軽減するための制度についてご紹介します。

セレックの費用相場(詰め物・被せ物)

セレックを用いた詰め物(インレー)の費用相場は、1本あたり4万円から8万円程度です。また、被せ物(クラウン)の費用相場は、1本あたり8万円から15万円程度となっています。これは、使用するセラミックブロックの材質(透明感の高いガラス系セラミックや、強度の高いジルコニアなど)や、治療を行う部位、治療の難易度によって変動します。一見すると高額ですが、長持ちする期間や再治療のリスク軽減を考慮すれば、長期的な経済性は高いと言えます。

医療費控除を活用して負担を軽減しよう

セレックなどの自費のセラミック治療は、税法上の「医療費控除」の対象になります。本人または生計を同じにする配偶者や親族のために、1年間(1月1日から12月31日まで)に支払った医療費の合計額が10万円(その年の総所得金額等が200万円未満の人は、総所得金額等の5パーセントの金額)を超えた場合、確定申告を行うことで所得税の一部が還付され、住民税が軽減されます。領収書は大切に保管し、申告の際にご活用ください。これにより、実質的な自己負担額を抑えることが可能です。

セレックと銀歯に関するよくある質問

実際にセレック治療を検討するにあたり、多くの方が抱く代表的な疑問とその答えをまとめました。

Q1. セレックは割れたり欠けたりしませんか?

セラミックはお皿などの陶器に近い素材であるため、日常生活での適切な使用範囲内であれば割れることはほとんどありません。しかし、極度に強い歯ぎしりや食いしばりがある場合、あるいは事故などで強い衝撃が加わった場合には、稀に割れたり欠けたりすることがあります。そのようなリスクが懸念される場合は、より強度の高い「ジルコニア」というセラミック素材を選択するか、就寝時にナイトガード(マウスピース)を装着することで、破損を防ぐことができます。

Q2. 保険でできる白い歯(CAD/CAM冠)とセレックはどう違いますか?

保険診療でも条件を満たせば「CAD/CAM冠・インレー」と呼ばれる白いプラスチック混じりの素材(ハイブリッドレジン)を使用できます。しかし、これはプラスチックが含まれているため強度が低く、破折や脱離(外れること)が純セラミックに比べて非常に多いという報告があります。また、表面が粗いためプラークがつきやすく、経年変化で黄色く変色しやすいデメリットもあります。一方、セレックで使われる純セラミックは強度が安定しており、水分を吸収しないため変色が起こらず、プラークも付着しにくいという点で、長期的な安定性が大きく異なります。

Q3. 奥歯にもセレックは使えますか?

はい、奥歯にも問題なくご使用いただけます。特に奥歯はブラッシングが行き届きにくく、最も虫歯が再発しやすいエリアであるため、プラークがつきにくいセレックを選択するメリットは非常に大きいです。奥歯に強い負荷がかかる場合は、人工ダイヤモンドとも呼ばれる極めて強度の高い「ジルコニア」を選択することで、割れる心配を抑えながら白く美しい奥歯を維持できます。

Q4. セレック治療は本当に1日で終わりますか?

型取りから装着までをその日のうちに行うワンデイトリートメントに対応している歯科医院であれば、1日の通院(数時間程度)で完了させることも可能です。ただし、装着する本数が多い場合や、土台となる歯の根管治療が必要な場合、周囲の歯周病の治療が先んじて必要な場合などは、複数回の通院と期間が必要になります。ご自身の口腔状態によって最適なスケジュールが異なりますので、事前にカウンセリングで確認しましょう。

まとめ:後悔しない歯の治療のために、まずは歯科医院で相談を

お口元の見た目を美しく整えることは、笑顔に自信を持つことにつながり、ご自身の内面や日々の行動をも前向きに変えていく力があります。セレック治療は、銀歯と比べて見た目の美しさだけでなく、虫歯の再発防止やアレルギー予防といった全身の健康を守る上でも非常に優れた選択肢です。一方で、健康状態や噛み合わせの癖などにより、一人ひとりに適した素材は異なります。まずは信頼できる歯科医院を訪れ、ご自身の希望や予算を伝えながら、お口に最適な治療プランを提案してもらうことから始めてみてはいかがでしょうか。

 

少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

 

監修者

志田 祐次郎 | Shida Yujiro
日本大学松戸歯学部卒業後、国保旭中央病院、医療法人恵潤会つるみ歯科・小絹つるみ歯科に勤務し、医療法人Belldent志田歯科の理事を務める。 学校法人広沢学園つくば歯科衛生士専門学校の講師を経て、絹の台歯科クリニック、いちファミリー歯科クリニックで勤務を重ね、2020年に「かなまち志田歯科」開院。  

【所属】

 

【略歴】

 

  金町駅/京成金町駅徒歩2分の歯医者・矯正歯科
かなまち志田歯科
住所:東京都葛飾区金町6-1-7 LCプレイス1階
TEL:03-5876-3443

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